ニセ十津川とニセ亀井

 ミステリー界の重鎮・西村京太郎先生が生み出した人気キャラクター「十津川警部」「亀井刑事」が、時刻表や鉄道列車にまつわるトリックを解明しつつ、事件の背後に潜む人間ドラマを浮かび上がらせていく、お馴染みの西村京太郎トラベルミステリー。1979年にスタートした本シリーズは、旅情あふれる映像はもちろん、時代を反映した鉄道トリックを取り入れるなど、意欲的な挑戦を続けてきました。その最新作となる第71弾「ニセ十津川とニセ亀井!! 草津逃避行」では(2020年1月5日放映)、なんとサンドウィッチマンの2人がメインゲストとして登場しました。しかも2人が演じるのは、“十津川&亀井のニセモノ”という衝撃の役柄です。《警視庁最強コンビ》×《お笑い人気No.1コンビ》が激突する、いまだかつてないコラボが実現したのです!ドラマの展開はこうです。

 警視庁捜査一課に「十津川警部に殺される…!」と助けを求める電話が入ったところから幕を開けます。電話をかけてきたのはモデルの女性で、彼女は十津川警部(高橋英樹)と亀井刑事(高田純次)を名乗る怪しい2人組に追われていると訴えますが、翌朝、彼女が刺殺体となって見つかります。やがて、十津川の名をかたっていたのは達川幹生(伊達みきお)、亀井になりすましていたのは富山岳史(富澤たけし)という、ワル仲間2人組と判明。彼らはいったいなぜ捜査一課刑事だとウソをついたのか…。達川と富山、そして美雪の所属事務所の副社長・三枝しのぶ(とよた真帆)が捜査線上に浮かぶ中、さらなる殺人事件も起きて―というスリリングなストーリーです。

 主演の高橋さんも高田さんも、サンドウィッチマンの演技を、「うまい!」と激賞しておられました。村川透監督「この2人、スゴイね!」と絶賛しておられました。2人とも監督が要求したとおりにスッと動き、何より真面目。実は、シナリオの第1稿ではサンドウィッチマンさんのセリフがとても多かったので、忙しい兄さんたちには大変すぎるんじゃないかと思ってプロデューサーと相談し、2人のセリフを少し、髙橋・高田さんが担うことにしたんだそうです。でも、撮影が始まってみたら、彼らはとても上手だったので、そのままやっておけば良かったと後悔したとか 。風光明媚な美しい景色を背景にして、義理人情の素晴らしさを感じ取ることのできる番組となっていました。

 サンドウィッチマン伊達さんが、高橋英樹さん、高田純次さんという大ベテランのお二人との共演の感想を聞かれてのコメントがこちらです。

 『トラベルミステリー』シリーズは大好きでよく見ていたので、まさか出演させていただけるなんて…しかも十津川さんのニセモノを演じるなんて…と、ちょっとパニックになりました!演じていても、まるで自分がテレビの中に入ったみたいな感じで、夢のような時間でした。もうこれは永久保存版です。“畑”の違う僕らにも、とてもやさしくしてくださってホッとしました。実はずーっと緊張していたので…。本当はもっと僕らのセリフが多かったらしいのですが、英樹さんがプロデューサーさんに掛け合ってくださったおかげで、ちょうどいい量になりました。漫才やコントのセリフはスッと入るのに、ドラマのセリフはなかなか頭に入らなくて難しかったので、これは本当にありがたかったです。本物の十津川警部の前で“オレが十津川だ”と威張るシーンもあったのですが、そのときの英樹さんの圧倒的な威圧感にビックリしました。そこまでわりとすんなり撮影が進んでいたのに、僕、ビビッて噛んじゃいましたもん(笑)。撮影前は笑顔でお話してくださるんですけど、本番で英樹さんのお顔が変わるのは本当にスゴイ! 高田さんも、バラエティーのときとはまるで違う人なんです。全然、テキトーじゃないので驚きました(笑)。僕は本気で英樹さんにビビった顔をしているので、ぜひそこを見ていただきたいです(笑)。富澤と2人のかけあいもあるので、そちらも楽しんでください。あとは、どれだけ僕らが悪いヤツらなのかを確認していただきたいですね。本当に面白い回だと思いますよ!

 一方、相方の富澤さんは次の通り。

 最初は、ちょっと何言ってるかわかんないな、と思いました(笑)。“ニセモノ役”だとだけ聞かされたので、意味がわからなくて…。台本を読んで、あぁ、こういうことなのか、と納得しました!役名や仙台出身というところなど役柄の設定を僕らに“寄せて”くれた脚本だったので、それがまた驚きと感激で…。ちゃんとやらなくちゃ、と思いました。知らない役者さんとの共演だと緊張の度合いも違いますが、お2人はやさしい方だとわかっているので、緊張は早々にほぐれました。でも、机に足を乗せながらふてぶてしいお芝居をやらなくちゃいけないシーンがあって…早く引っ込めたくて仕方がなかったですね。失礼すぎて、足がけいれんを起こしそうでした(笑)。僕らの存在を通して、親子、そして仲間との絆など人間にとって大切なものが描かれています。それから今回は、同じ事務所の後輩芸人がいっぱい出演しているので、そんなところにも注目してください!

 ちなみに、原作となったのは、西村京太郎先生『草津逃避行』(2006年) で、今までに渡瀬恒彦主演「十津川警部」シリーズ第46弾「特急「草津」殺人迷路」として、また最近では、内藤剛志主演「十津川警部シリーズ5 京都嵯峨野殺人迷路」でドラマ化されています。今作で三回目。よほどプロデユューサー好みの作品なんでしょうね。♥♥♥

【追記】 原作者の西村京太郎先生は、現在89歳、間もなく90歳を迎えようとしておられます。目標の著書635冊まで(東京スカイツリー634mを1つだけ上回りたい!)カウントダウンが始まっています(最新の『西日本鉄道殺人事件』(新潮社、2020年1月)627冊目)。先生は、最近の雑誌『一個人』3月号(KKベストセラーズ)で、特別寄稿「百歳までにしたいこと」を寄せておられ、そこでは、頭の方は30歳で止まっており、進歩も退歩もしていないが、体の方はガタが来ており、昔のようには早く書けなくなったことをこぼしておられます。「頭の中では、とうにストーリーは出来ているんだが、どうしても、遅くなって申し訳ない」と担当者に頭を下げる日々だとか。西村先生、目標までもうちょっとですね(熱狂的なファンとしては635冊と言わず書き続けていただきたいです)!頑張ってください!!!♦♦♦

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