「ハンディラインS」

◎片手で蛍光ペンを使える感動を!!

 私は寝る前に、ベッドには必ず本を持って入って、眠気がつくまで本を読んでいます。重要と思った箇所には、蛍光ペンでマークをしながら読んでいます。寝っ転がって読んでいますから、その際に便利なのが、今日ご紹介するキャップ不要のノック式蛍光ペン「ハンディラインS」(ぺんてる)です。以前は、マーカーのキャップを外したまま眠りこけてしまい、カバーやシーツにマーカーの色がついてしまった失敗が何度もありました〔笑〕。この点、ノック式というのは便利で重宝しています。わざわざキャップを外す手間がいらない。キャップを落として拾う手間もいらない。「カチッ」とノック1回だけでペン先が出てくる、もう一度ノックすれば引っ込んでくれる。これは便利です。蛍光ペン「ハンディラインS」「ぺんてる」の商品で、1本157円オレンジ、イエロー、ライトグリーン、ピンク、スカイブルー、バイオレットの6色が揃っています。私はもっぱらピンク、オレンジ、イエローを頻繁に使っています。もう手放せません。発色もよく、便利ですので、色のバリエーションがもうちょっとあっていいかもしれません。

 蛍光ペンなどのマーカー類は、ボールペンなどに比べるとインクが空気に触れる面積が圧倒的に広いんです。このために、ペン先が乾燥するスピードも実に速く、特殊なインクでもない限り、ペン先を外に出したまま数時間放置しておくとすぐに書けなくなってしまうんです。となると、ノック式にするにしても、ボールペンのようにペン先を引っ込めるだけでOKというわけには行きせんね。どうしても外気からペン先を遮断する必要があるんです。そこでペン先を収納すると同時に、内部ではキャップを閉める構造が必要になってきます。外見だけを見ると、かなり細身で、普通の蛍光ペンとほとんど変わらない外観です。ここまで普通に作り上げられているところが、実はすごいんですね。

 「ハンディラインS」のキャップの特徴は、本体軸が透明で中が見えるので、先端部分からのぞくだけでも「おや?」と思うくらいよーく分かります。キャップとかフタというよりも、人形のまぶたのような物がくるりと開いてそこからペン先が出てくるのです。その“まぶた”がくるりと開くと同時に、ペン先がにゅーっと出てくるそのタイミングが、何度動かしても完璧です。一体これはいったいどうなっているのか?構造をよく観察してみましょう。

 ポイントは、スライドするペン先の左右についている小さな突起と回転する球殻状の部品。球殻状の部品には約90度の切り込みがあって、ペン先の突起が当たるようになっています。ペン先が前後すると、同時にペン先の突起が球殻に当たって、ペン先に当たらないよう上手に回転させます。この動きでぱっちりとまぶたが開くようになっています。ペン先を戻すときには、逆の順序で球殻が回転し、まぶたが閉じます。この球殻のまわりには、ゴムのリングが常に接触していて、まぶたを閉じた状態ではすき間がなくなり、外気と遮断されます。ペン先の進行方向に対して直角な回転運動で球形のカバーを回転させます。実に見事な仕組みです。理屈が分かってしまえば比較的単純な構造ですが、これできちんと密閉度を保つには、精度の高い加工技術も必要でしょう。ただ、衝撃を与えたりすると、クリップに内蔵されているストッパー部分のパーツが外れてしまい、ペン先を固定することができなくなってしまいます。私は何本かこれでダメにしてしまいました。

 さらにこの「ハンディラインS」には、ほかのノック式蛍光ペンにない特長がさらに2つあります。一つはインク交換が可能なこと。もう一つは、クリップ部分を開くと自動的にペン先が収納されることです。

 「ハンディラインS」は、インク交換が可能ですからエコですね。詰め替え用のカートリッジ・リフィル1本84円ボールペンでは普通のことですが、先端のフタに色々仕掛けが組み込まれているノック式蛍光ペンの場合、先端部分は分解するのは困難です。さらに、通常、ノック式ボールペンだと、1回ノックするごとにペン先が出たり戻ったりする構造は、後部にはめ込まれています。となると、普通に考えれば、前からも後ろからもリフィル交換は難しくなりますね。だが「ハンディラインS」は、この問題を非常に賢い方法でクリアしています。それがこのクリップ。普通は本体軸内に設計される複雑な仕組みが、実は本体ではなくクリップの裏側に隠されているのです。クリップを裏返すと見える小さな巻き貝のような形の部品がそれです。ノックして本体内のスライドするタンク部分には、高さの違う2つの“ツノ”のような物が付いていて、本体の外側(クリップの裏側)に飛び出しています。本体内がスライドするとき、このツノも同時に前後に動くのですが、ペン先を出すときには前方の低いツノがクリップ内側のらせんパーツに当たります。すると、らせんパーツが右に倒れてツノを前方に通すが、ツノが後ろに戻ろうとすると、引っかかる仕組みになっていて、ツノが後退できないようになっています。ペン先を戻したいときは、さらにノックを押し込む。そうすると、2つ目の背の高いツノがらせんパーツに当たるが、今度は傾斜が逆の部分に当たるので、らせんパーツは左に倒れる。この状態だと、前方のツノが後退して当たったときに、らせんパーツがツノを避けて通すため、スライダが後退し、ペン先が収納されるという仕組み。スライダについた2つのツノの当たる順番と向きをうまく利用し、ツノの通過、非通過をコントロールするように巧妙にプログラムされているのです。しかもらせんパーツはクリップで本体に押さえつけられているので、クリップを持ち上げると、ツノからはずれ、引っかかりを失ったスライダはバネの力で後退します。この極めて特殊なクリップのおかげで、通常のノックはもちろんのこと、クリップで挟むだけでペン先が本体内に収納され、安全性も確保されます。手帳やバインダー、スーツの胸ポケットに挟んでしまえば、自動でペン先が戻るんです。かつ本体後部にはほとんど何もシカケが必要なくなるから、簡単にインク交換ができるという、“一石三鳥”の絶妙な設計なのです。150円のノック式蛍光ペン」と書いてしまえば、どこにでもある当たり前の物のようですが、それを実現するための巧妙な動きとからくり仕掛けの美しさには、賛辞を贈らずにはいられません。私は「ロフト」に出る度に、大量にリフィルを仕入れてきます。もうマーカーと言えば、私にはこれしかありません。今夜も本とコレ1本を持って、ベッドに入ります。❤❤❤

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