「総体」の思い出

 今年の「ゴールデン・ウィーク」(注:golden weekは元々映画興行界の用語が起こりと言われますが、英米にはこのような習慣はありませんから「和製英語」で通じません。説明してあげる必要があります。日本に滞在経験の長い英米人はよくご存じで、私の知り合いのALTなどはよく使っていますが)は、新型コロナウィルス拡散のせいで、ステイホーム週間」「ホーム出ん週間」となり、家でいい子をしています。もっとも私が若かった頃は、ソフトテニス部の監督をしていたこともあって、この期間中に県総体の「地区予選」が組まれるために、休んだ記憶は全くありません。しかもどういうわけか、必ず雨が降って大会が順延になるので、連休は全部つぶれるというのがお決まりのパターンでした。でもシード権を取るためには、予選で勝たないといけないので、生徒と一緒になって頑張っていました。今は「働き方改革」とやらで、部活動も毎週休みを取らねばなりませんが、当時は「休み」などという選択肢はありませんでした。平日も夜の7時過ぎまで練習し、土・日も半日は練習を、試合前になると全日、他校と練習試合などをこなして準備をしていたものです。そうやって毎年、中国大会&インターハイに出場しては、いい思い出を作っていたものです。このときの部活動の取り組みが、その後の進学指導にも生かされたのでした(基礎基本を大切にして、チームみんなで一丸となって、弱点を補強しながら、目標に向かってコツコツと努力を続ける)。

▲1985年石川県・能登町インターハイにて

 1963年から始まった「全国高校総合体育大会(インターハイ)」の史上初の中止が決まりました。新型コロナウィルスの収束が見通せない中、①競技以外にも移動や宿泊による感染リスクが大きく、参加者の安全が確保できない(安全面)、②学校の臨時休校で十分な練習時間を確保できず、負傷や熱中症の発生リスクがある(けがリスク)、③全国の医療機関が新型コロナ対策に追われており、大会中の事故などに対応できない懸念がある(医療体制)、が議決理由でした。部活に頑張った経験のある私も、これを目標に頑張ってきた選手や指導者のみなさんのことを思うと、非常に残念で悔しい思いです。大会の関係者のみなさんたちも、選手の受け入れや大会運営に関して、周到な準備を重ねてこられた苦労がパーになりました。これも実に気の毒です。3年間部活動に打ち込んできて、スポーツ推薦で大学出願を狙っていた生徒の皆さんにも、大打撃を与えました。例えばインターハイで8位以内などといった出願資格が奪われてしまうわけですから。また大学側も推薦枠にふさわしい選手を探すために、大学の部活関係者(顧問・マネージャー)が、自分の目で選手のパーフォーマンスや今後の伸びしろを確認するために、現地の会場に足を運んでいました。この機会も奪われてしまいました。インターハイの中止は、関係者の準備・努力が水疱に期すとともに、選手のみなさんの練習の成果を発揮できないこと、進路決定の場を奪われた点が大きくクローズアップされます。「練習で培った努力や友情は絶対になくならない。これからも強く明るく生きて欲しい」とエールを送られても、当人にとってはむなしく響くだけでしょうね。しかし今は、経験したことのない「見えない戦争」状態です。「命」「健康」に勝る物はありませんから。♦♦♦

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