洋書扱いません!

 東京・八重洲口のホテルを出発して「八重洲ブックセンター」に向かいました。地下1階から地上8階のフロアには、事務用品や雑貨の販売やコミックや、日本文学に専門書など各分野別に数多くの書籍が販売されています。本店の店舗では公衆無線LANサービスの提供や、無料のコインロッカーを利用でき、有料で展示スペースのレンタルサービスも提供しており、店舗内にはコーヒーショップもあり、本探しの途中の休憩や待ち時間などに利用することができる便利な施設で、デザートやドリンクの他軽食メニューなどもあります。またブックコンシェルジュ・サービスも利用することができ、商品知識豊富なスタッフが本に関する相談や在庫の確認など、とても便利です。私が目指した7階の洋書のコーナーも実に充実しており、昨年私が訪問した時にも、日本橋「丸善」には在庫のなかった新しい辞典をたくさん購入することができました。

 7階のいつもの「洋書コーナー」に向かいます。あれ、洋書が全くないや!!どうなってるんだ??売り場が変更になったのかな?と、ぐるぐる歩き回ってもどこにも洋書売り場がありません。こんな掲示を見つけました。ショック!!

▲岡山「丸善」洋書コーナー

 確かに洋書が売れなくなっています。スペースをとっても売れなければ無駄になってしまうことはよく分かります。地方の大型書店も洋書の取り扱いを辞めたところがたくさんあります。でもまさか東京の「八重洲ブックセンター」で辞めてしまうとは、驚きでした。事態は深刻なんですね。そんなこともあって、私は今週、岡山市「丸善」と、NTTクレドの2階に改装移転なった「紀伊國屋書店」へ行ってきました。岡山の「紀伊國屋書店」はすでに洋書の扱いを中止しています。「丸善」だけはまだ良心的に取り扱いをしてくれています。私は教員なりたての頃は、ボーナスをいただくと、ここへやってきては(親戚があったので)、島根県では手には入らない洋書・洋雑誌を大量に仕入れて帰っていた思い出があります。

 今から40年も前のことです。島根県立平田高校で、教員なりたての頃は、8万円ちょっとの月給で、毎月5,000円本を買うのがやっとでした。忘れられない思い出があります。ボーナスを懐に、岡山の「丸善」で洋書漁りをしていました。すると棚に、R.W.McCoard, The English Perfect : Tense-Choice and Pragmatic Inference. (1978, Amsterdam)という、オランダから出ている面白そうな研究書を見つけました。めちゃくちゃ値段が高くて(あの当時1万5千円ぐらいした)買おうか買うまいかずいぶん購入を迷いました。何度もレジに持って行こうとし、いや高すぎると棚に戻したり、を繰り返していました。大いに迷った挙げ句、思い切って買って帰りました。面白くて、なめるように読みました。中でも特に注意を引いたのが、英語の副詞recently latelyの意味上・統語上の違いについての記述でした。この本で、イリノイ大学R.Stockという教授が、この問題を深く掘り下げておられることを知り、同大学の図書館から論文を取り寄せて勉強しました。その成果は、私の「LATELYとRECENTLYは同義か」『英語教育』2(1980年、大修館)という論文にまとめられることになりました。この二つの副詞の使い方は、実にやっかいな問題を含んでいます。決して、recently(最近) = lately(最近)などという安易な扱いはできないんです(現場の英単語集の多くがそれで済ませていますが…)。日本語の「最近」「近ごろ」にも、英語と同様の現象が見られることを指摘したことにも意味のある論考でした。♥♥♥

・「LATELYとRECENTLYは同義か」八幡成人 『英語教育』2月号 1980年 ⇒コチラで読むことができます

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