第4問 問1

 教室では「大学入学共通テスト」の演習が進んでいる頃だと思いますが、生徒たちにとって、どうしても間違ってしまう苦手な問題というのがあります。指導者はそのことを意識して指導にあたらなければなりません。その問題とは?? 以前に、模試分析に基づいて「共通テストで生徒が苦手な問題」として、このブログでも取り上げたことがあります。⇒コチラです これらの問題をどのように解いたらよいかという詳しい解法は、先日の私の「オンライン講演会」でも詳しく取り上げました。現在録画されたもの(資料を含む)が公開されていますので、まだの方はぜひご覧ください。

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  また、(株)ラーンズのホームページでは「11月第3回ベネッセ・駿台共通テスト模擬試験」の分析を踏まえて、上位層と下位層で差がついた問題の分析を公開しておられます。⇒コチラです

 さて今日は、その中でも特に生徒が苦手としている、リーディング「第4問 問1」を取り上げます。複数の文書を参照しながら、二人の主張の相違点、共通点を答えるという問題です。先日行われた「11月第3回ベネッセ・駿台共通テスト模擬試験」でも、全国の正答率は35.6%と極めて低いものでした。私が生徒たちに指導しているのは、こんなやり方です。

問1 Neither Edward nor history teacher mentions how □. 
①different students are better at different things 得意分野が異なる
②teamwork is beneficial for students チームワーク
③the computer program can measure students コンピュターが生徒評価
④the gender difference can be explained  男女差が説明できる  
      ―『2021共通テスト対策 直前演習』(ラーンズ)より


[1]①~④の選択肢を読んで、そのキーとなるポイントを簡潔に書き出す、またはキーワードを○で囲む

[2]本文を読み始める。[1]でまとめた事項が本文に出てきた段階で選択肢を消してしまう。これを繰り返す。最後に残ったものが正解。


 選択肢「先読み」して、これから読む長文に一体どんなことが出てくるのかを仕込んでおいてから英文を読み始める、というのがポイントです。センター試験」時代では、設問「先読み」することはありましたが、選択肢まで読めという指導をしたことはありません。ここが「共通テスト」との大きな違いです。時間が限られている中、センター試験」よりも1,000語以上も分量が増えているのですから、効率的に処理をしていかないと最後までいきません。特に英語の弱い生徒たちは、本文から読み始めて、選択肢を読み、また本文に戻るという、行ったり来たりを繰り返して時間をロスしてしまいます。時間がいくらでもあるというのなら、どんなやり方でもいいのでしょうが、共通テスト」は違うんです。

 「解答の選択肢から先に読んでから問題文を読むような、いわゆる受験テクニックは通じなくなっている。問題文から読みながら、全体像をつかんでいく必要がある。そのためには精読も多読も必要」(英語教育関係者)といった、現実をご存じない意見も横行していますが、時間との闘い」という要素を考えれば、今のところこれがベストな解答法だろうと思っています。実際、私の教えている生徒たちで、今まで取れなかった生徒たちが、これで正解できるように(そして最後の第6問まで解答できる)なっているのですから、信憑性はあると思いますよ。

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