要旨・タイトル付け

 「大学入学共通テスト」の模擬試験をこなす中で、各設問ごとの正答率を分析してみると、明らかに生徒たちが苦手にしている問題があることが分かってきます。⇒コチラです 先日はその最たるもの「第4問 問1」を取り上げました。⇒コチラです  特に第5問第6問で、上位層と下位層の顕著な差が見られます。今日は第6問に見られる、「要旨を問う」「適切なタイトルを付ける」問題を取り上げます。「11月ベネッセ・駿台共通テスト模試」においても、正答率はそれぞれ57.1%48.4%で、上位層と下位層に大きな差が見られました。

 まず押さえておきたいのは、「要旨を問う」問題も「適切なタイトルを付ける」問題も聞いていることは本質的に同じであるということです。各段落を読みながら、「一言メモ」を余白に書き込む練習をしていますが、これができていれば簡単に解くことができます。段落の中の大切な箇所は、①最初と最後、②「しかし」の後、③疑問文(=問題提起)、の3つに注目することで分かってきます。個別試験の読解練習でもこのことはしっかりと指導しておく必要があります。低学年の頃から、このことを意識して読むような訓練が必要です。もうこれだけで十分解けるはずですが、英語が苦手な生徒たちのために私はもう一工夫して指導しています。目を付けるのは次の三箇所です。


①まず最終段落(特に最終文のあたり)に注目しよう  かならず本文で述べた事柄がまとめてあることが多いです。ならばこれが要旨を考える大きなヒントになります。

第1段落には英文の「テーマ」が書かれています。ここをしっかり読むことで、後の英文の理解がより容易になります。

③「第6問A」の問題には、最初に英文に「タイトル」が付いています。これは英文が述べたことを抽象的にまとめたもので、これも要旨を探る上で大きなヒントになります。


 これでバッチリですよ。おそらく現場ではこの時期「マーク演習」と称して、「パック模試」などをどんどんやっていることと思います。ここで注意しておくことがあります。問題を解いて、採点して、以上終わり、となっていませんか?いくら問題を解いても英語のチカラはつきません。問題をたくさん解くと力がつくと勘違いしている生徒(あるいは教師?)が多くいます。問題を解くことで、振り返って、自分の欠けているピースを埋めていくから力がつくんです。それは各問に対する自分なりの解答法の確立であったり、単語、熟語、文法、読めなかった英文、等々、個人によっていろいろあるでしょう。それをやらなくては、力はつきません。私が「やりっ放し」にしない、と口を酸っぱくしていつも言っていることは、ここでも重要なんです。

 最近行われた「共通テスト」模試の、「見直しプリント」をダウンロードサイトに登録しておきました。こういうことの繰り返し・積み重ねで力をつけてきました。楽チンな近道は存在しません。成功するには「コツ、コツ」の二文字が大切です。♥♥♥

・「11月ベネッセ・駿台共通テスト模擬試験」見直しプリント⇒コチラです

・「12月駿台プレ共通テスト」見直しプリント⇒コチラです

・「12月全統プレ共通テスト」見直しプリント⇒コチラです

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