複数解答問題

 「大学入学共通テスト」において、解答が1つとは限らない、当てはまる選択肢を全て選ぶという「複数解答のある問題」(第4問・第5問・第6問)は、生徒がとても苦手としています。「試行テスト」では正しい選択肢を全部選べという形式だったために、全国的にひどい正答率になりました。そこで正しい「組み合わせ」を答えるという形式に変更されました。それでも、模試の正答率は非常に低くなっています。英文・資料をていねいに読むためにも、選択肢にあらかじめ目を通しておき、読み取りポイントを押さえてから、読解に取りかかるのがコツです。それに該当する記述が本文に出てきたら、マークしていくのがよいでしょう。本番では、1つの明らかに正しい選択肢が分かった段階で、それを含んでいる組み合わせの選択肢に絞って潰していくことができます。それが入っていない組み合わせは最初から除外して考える、ということです。苦手としている人は、全部の選択肢を1つずつ見て正誤を確認している人も多く、時間がべらぼうにかかってしまい、最後の第6問にまでいかずに時間切れになってしまいます。チョットしたコツですが、明らかに正しい選択肢を1つ見つけたら、それを含む組み合わせの選択肢に限定して潰していくということです。ただここはガチ勝負の所なので、「語彙力」と正確な「読解力」がない人には歯が立ちません。上位層と下位層が最も差がつく問題です。まずは設問で問われた「キーワード」をしっかりと確認。本文中にそれに関する記述が出てきたら、その近辺が解答です。ただ気をつけないといけないことは、設問をよく読んでいないと、その一部の表現が選択肢に出てきただけで選んでしまう人が多いんです(出題者のワナです)。

 本文中の複数箇所を参照して1つの正しい選択肢を選ぶ問題も、共通テスト」特有の思考力・判断力」を問う問題として、正答率は低くなっています。本文をしっかり読んで、該当箇所が選択肢の中でどのように「言い換え」られているかを意識しながら解くとよいでしょう。

¶¶¶ リーディング」で生徒たちが苦手としている問題の取り組み方を今まで解説してきました。共通テスト」の演習をする中で、明らかに生徒たちが苦手とする問題があります。模試分析の設問別の正答率をチェックしてみても、同様の現象が浮かび上がってきます。そのような問題にどう対処したらよいかという手がかり・ヒントを授業の中で与えてあげるとよいと思います。私なりの「取り組み方」を今まで紹介してきました。下にリンクを貼っておきますので、参考にしてください。

 例えば、リスニング」では、第4問B、第5問、第6問で点を落としている生徒がたくさんいます。語彙力を鍛えた上で(知らない単語は聞こえない!)、何かコツのようなものをつかんだ生徒たちは見違えるように得意になっていきます。さて、どんなヒントを与えますか?♥♥♥

★「共通テスト」リーディングで生徒が苦手としている問題

第2問―  「事実」と「意見」を峻別する問題 ⇒ コチラです

第3問B&第5問―  時系列問題 ⇒コチラです

第4問―  複数の文書を読み共通点・相違点を指摘する問題 ⇒コチラです

第6問―  要旨・タイトル付け問題 ⇒コチラです

 『共通テスト重要問題演習英語リーディング』(ラーンズ)の別冊「ナビゲーター&チェック」には、各大問の迫り方が分かりやすくまとめてありますので、最終確認に参考にして下さい。毎年これを試験会場に持って行き、直前まで眺めていたという報告をたくさんの北高生がしてくれています。♥♥♥

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