「賢者は歴史に学ぶ」

 私の大好きな言葉「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」、これはドイツ帝国の宰相ビスマルクの言葉といわれています。よく授業でも、過去の歴史に学べ、として紹介する言葉でもあります。私の尊敬する故・渡部昇一先生のお気に入りの名言でもあり、『日本の指導者たち』(2005年、日本経営合理化協会)の副題に選ばれたほどです。1997年には、岡崎久彦氏との共著で『賢者は歴史に学ぶ―日本が「尊敬される国」となるために』(クレスト社)という本を出してもおられました。「歴史」を単なる過去の事実と考えるのではなく、偉人の生き方や偉業など、人間としての「経験」をも含んだ生きた歴史、他者が歴史に刻んだ足跡からも学びなさい、ということなんでしょう。

 「共通テスト」を今週末に控え、コロナ禍にあって、受験生たちは、例年以上に気を遣いながら本番を迎えようとしています。私は毎年センター試験が終わった翌日に、受験を終えたばかりの生徒たちに、試験会場で感じたことやアドバイスなどを、後に続く後輩たちに書いてもらうことにしています。それを「賢者は歴史に学ぶ」というタイトルでまとめて、翌年の受験生たちにこの時期に配布してきました。昨年も松江北高補習科勝田ケ丘志学館の生徒たちが、後輩のために膨大なメッセージ・注意事項を残してくれていました。忙しさにかまけてそのままにしていたんですが、年末から大雪で「巣ごもり」を強いられたので、この膨大な量の覚え書きを1枚1枚丁寧にパソコンに打ち込んでいきました。いつもなら、B4版1枚の多いときで裏表となるんですが、今年の場合は残してくれたメッセージの量が膨大だったもので、まとめてみたらB4版3枚にもなりました。それに私からの最終メッセージを加えて、B4版4枚にまとめたのが、今年の「賢者は歴史に学ぶ 2021年版~センター試験先輩からのアドバイス」です。先週の授業で配布して、みんなで読み合わせました。経験した者でないと分からない細かな有益なアドバイスで満ちあふれています。中には思わず笑ってしまうものもありました。

 今年は新型コロナウィルスの急激な拡大の中、各大学が感染症予防の観点から、本番当日も、休憩時間や昼食時間等に他者との会話・交流・接触を極力控えるような注意が行われるものと推察しています。試験時間中も換気の重視から寒暖差が拡大することも予想され、着ていく物にも気を遣わねばなりません。待機室や学生食堂の開放は行われないのではないかとも思っています。ここら辺を事前に生徒たちに周知徹底して送り出してやることも大切なことだと思います。特に私の住んでおります松江市の島根大学では、教員は一切学内に立ち入ることは禁じられていますので、いつものように休憩時間に生徒たちの顔を見ることもできません。余計に子どもたちには細心の注意が求められます。この資料を「ダウンロードサイト」に登録しておきますので、ダウンロードして参考にしてください。♥♥♥

・「賢者は歴史に学ぶ2021年版~センター試験先輩からのアドバイス」 (編)八幡成人 ⇒コチラから読むことができます

 

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