ラ・マル・ド・ボア

旅。まだ見ぬ土地に思いを馳せ、あんなこと、こんなことに備えて、様々なモノやコトを準備する。旅へと向かう楽しさは、期待を膨らませて計画し、旅支度をする時間。列車の中は、旅の計画を巡らす特別な瞬間。観光列車「La Malle de Bois」(ラ・マル・ド・ボア)は、旅に必要なモノとコトが揃った特別な列車。旅の道具箱。 

 岡山から宇野へ向かう観光列車「ラ・マル・ド・ボア」(La Malle de Bois)に乗ってきました。2016年に登場した岡山地区の観光列車です。私は全国の特急列車・観光列車を全部制覇したいという途方もない夢を持っていて、せっせと乗っています。最近乗った観光列車は、「あめつち」「花嫁のれん」です。JR岡山駅の5番ホームからの発車です。中央改札を出て、6番線・8番線ホームを北側にどんどん進んでいくと、5番線があります。一応、案内が出ていますが、結構奥なので少しわかりにくいです。5番線に到着すると、ウッドデッキのような自転車組立場が目に留まります。「La Malle de Bois」は自転車を解体しない状態で積み込むことができるんです。列車名の「ラ・マル・ド・ボア」というのはフランス語で「木製の旅行鞄」という意味です。旅支度ならではのワクワク感が楽しめる『旅の道具箱』がコンセプト。車両は213系7000番代による2両編成で、全席グリーン車指定席です。岡山地区で使用されている車両を改造したもので、外観は白を基調として、窓を「旅行かばん」に見立てて黒い縁で覆っています。「瀬戸の花嫁」のメロディに乗って入線してきます。乗車口も、旅行鞄でデザインされています。旅行鞄の中に入るという設定なのでしょう。「ラ・マル・ド・ボア」専用の制服を着た駅員さんが「八点鐘」を鳴らして出発です!「八点鐘」とは、船乗りが時を告げるために鳴らす鐘のことです。この鐘の音と共に、このホームから瀬戸内海へと向かう旅が始まります。このモニュメントは、「瀬戸内の海風」を感じられるように、船の帆に使う素材「帆布」を使用し、そして放射状にひだを取ったアーチは「瀬戸内の太陽」を象徴しています。帆布は岡山県倉敷市の「倉敷帆布」を使用し、木製部分には岡山県産の栗材を使用しました。また、周りに配置した青い波は、日本の伝統文様「青海波」をモチーフにして、瀬戸内の穏やかな海を表現しています。そして青海波の中の模様は、「水」という文字の篆書体を用いてデザインされています。日本の伝統と産業とアートが一体となったモニュメントで旅の始まりをお祝いしていますね。

 フローリングデッキはサクラ材を使っており高級感があり、車窓から差し込む光も最高です。内装は漆喰塗装の天井・壁として間接照明の効果を高めており、妻面や窓下、テーブルなどは木目調です。緑色の回転リクライニング席と、窓側に向けたカウンター席の組み合わせです。座り心地の良さそうなリクライニング座席とは一転、硬そうな木製の背当てがあるハイチェアになっています。カウンター席は、窓向きに固定されていますが、座面下にあるレバーを操作すると、90度向きを変えることができます(最初はこれが分からず回転することができず、カウンターと椅子にはさまれて出ることができずにあずっていました〔笑〕)。椅子に座るというより、椅子に上るという感じの高さがありますので、お子様やご高齢の方にはお勧めできません。車窓に広がる野山と瀬戸内海を背景に、一人ひとりの素敵な時間をのせて走ります。車内にはサイクルスペースを設けて自転車の持ち込みを可能としています。至るところに角 文平さんのアート作品が散りばめられ、また、カウンター上の本棚には瀬戸内にまつわる書籍がセレクトされているので、旅先の知識を支度できますよ。しまなみ海道、直島、自転車など瀬戸内になじみのある書籍のほか、フランスのデザインに関する書籍も揃っていました。

 記念にスタンプを押してみます。絵葉書は無料で持って帰ってOK。コンセントは、カウンター席には概ね2席に1つ、リクライニング席は窓側席にのみあります。蓮沼昌宏さんの手になる帆船模型も置かれていておしゃれですね。1号車にはアート作品の展示スペースとトイレを、2号車には瀬戸内の特産品・オリジナル記念品等を販売する「車内販売カウンター」が設けられています。私は事前に「旅するせとうちスイーツBOX」(1500円)を予約しておきました。岡山発のフレッシュタルトのお店STYLEがせとうちの旬の果物を使用して作るこの車内でしか味わうことのできない贅沢なミニタルト5個セットです。列車そっくりの「ラ・マル・ド・ボア」型の可愛らしいオリジナル・ボックスに入れられて出てきますので、旅の記念にもなりますね。私は持ち帰りました。せとうちの魅力が詰まった逸品で、車内でペロッといただきました。

 途中八広駅(やつひろえき)では、7分間停車してくれ、駅のアートをゆっくりと眺めることができます。記念撮影タイムでもあります。アテンダントさんは快くシャッターを押してくださいます。

▲八広駅の装飾

 JR岡山駅を起点に、岡山県の宇野「ラ・マル せとうち」、広島県の尾道「ラマルしまなみ」、香川県の琴平「ラマルことひら」として、瀬戸内エリアを走っています。♥♥♥

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