さだまさし存在理由コンサート

 2月6日(土)、島根県民会館での「存在理由〜Raison d’être〜さだまさし コンサートツアー2020」に行ってきました。元々は昨年の4月21日に予定されていたものが、新型コロナウィルス拡大の余波で、7月7日に延期になり、さらに再延期となっていたコンサートです。開演は17時5分でした。終演は19時17分。「ショーを止めるな!」を合い言葉に、さださんがガイドラインに沿った形で、採算度外視のコンサートをスタートさせたのは、昨年の9月1日のことでした。ある意味で、命懸けで来て下さったお客さんのために心を尽くし、演奏時間も可能な限り短縮し、殊にトークを削り〔笑〕、心を込めて「音楽が消えた7ヶ月の空白」を埋めるために、感染対策を徹底した上で、精一杯のコンサートを始められました。今日の松江は34ステージ目(まだ1人の感染者も出ていません)、松江には8年ぶりの登場でした。来場者は全員連絡先を記入したカードを提出し、マスク着用、受付で検温してもらい、会場も人数制限をして、換気を徹底しながらの2時間チョットの楽しいコンサートでした。さださんもステージ上で、最前列のお客さんに飛沫が飛ばないように、2メートルの距離を取り、それ以上前に出てしまうと照明が落ちる〔笑〕という工夫の中で、ギャグ全開でトークをかましておられましたよ。私はいつも真っ暗な会場の中で、記録を取りながらコンサートを楽しんでいます〔笑〕。以下はその記録です。いつもなら、コンサート終了後会場入り口には、「曲目リスト」が掲示されるのですが、三密を避けるためでしょうか、今日はありませんでした。記録を基に今日のコンサートを再現してみます。

 ♥♥♥ <コンサートのセットリスト> ♥♥♥
オープニング 17時5分
(1)「銀河鉄道の夜」
(MC)命懸けで来て下さったお客さんのために、今日はトークを削って2時間でや
りますよ〔笑〕。始まったのが17時5分、19時には終わりますからね。覚えてお
いて。
(2)「存在理由」(「存在理由」とは難しい言葉だけれど「生き甲斐」と読み換え
てもらってもよい)
(3)「心かさねて~長崎の空から」
(MC)自粛期間中の過ごし方について語り、さださんが読んだ本を紹介。岡本彰夫
&保山耕一『日本人よ、かくあれ』(ウェッジ出版)を是非読んでいただきたい。い
い本なのでコンサート会場で売りたいと申し出たところ、出版社の社長が「それなら
売り上げを「風に立つライオン基金」に寄付する」と言われた。ぜひとも買うように
〔笑〕。⇒私はすでに感動して読んでいます。私の紹介はコチラをご覧ください。
(4)「まんまる」
(5)「交響楽」(シンフォニー)
(MC)名古屋地区で「精霊流し」が1位になった頃の大量の追っかけファン(「イワ
シの群れ」のようだった)の話。昨年亡くなられた服部克久先生にアレンジしてもら
った思い出(さださん22歳。服部先生37歳の時)ライブアルバム『三年坂』には
指揮をしてくださった先生に「服部さん!」という黄色い歓声がそのまま入っている。
「音楽作品は歌い手が神さまに魂・命を削って捧げる供物」という父・服部良一先生
のお言葉が忘れられない。曲が書けずに煮詰まっていた時、克久先生が曲が書いて
「まさし、これに詩をつけろ」と言われてできたのが「小夜曲」(セレナーデ)とい
う歌。秋には克久先生の音楽葬を大々的にやるぞ、と息子の隆之と話している。最近
コロナ禍でさだのコンサートに異変が起きている。初めてさだのコンサートに来たと
いうお客さんが増えている。ここで、今日さだのコンサートに初めて来て下さった人
のために「私の履歴書」ならぬ「新型コロナの事情」というヒット曲集をぎゅっと詰め
てお届けする。もっと聞きたい人は、4月21日発売の新アルバム『さだ丼』を買う
ように〔笑〕。
(6)「精霊流し」⇒(7)「無縁坂」⇒(8)「雨やどり」⇒(9)「秋桜」
⇒(10)案山子
(MC)これらの曲を聞いてもまだ知らないぞと言う人はさだのファンではありませ
ん。誰か別の人のファンです〔笑〕と。珍しいバンド「さだ工務店」のメンバー紹介。
「ショーを止めるな」というジャニー喜多川さんの好きだった言葉の精神で、コロナ
の最中コンサートをやらせていただいている。命懸けで来てくださったお客さんに感
謝。
(11)「にゃんぱく宣言」
(MC)今度のアルバムの中心曲がこのCM曲〔笑〕。誕生の裏話。元々は「関白宣言」
の替え歌でと依頼のあったものだが、絶対ボツになる企画と思っていた。結構工夫・
苦労してして作ったデモテープを送った所、担当者がいたく喜んでくれ、いつレコー
ディングになるのかなと思っていたら、いつのまにかそのままテレビで流れていた。
これ以来、デモテープは丁寧に作るようになった〔笑〕。
(12)「関白宣言」(エンディングが力が入っていた)
(13)「奇跡」
(MC)今年の紅白の特別枠での歌唱に関する想い出。紅白ではNHKの意向で完全に
は歌うことができなかったので、今日はフルコーラスでお届けした。
(14)「残したい花について」(自分を「生き神様」と慕ってくれる岩崎宏美に書
いた歌。自分のアルバムに入れてもいいかと聞いたら「いいに決まっているわよ。自
分の曲じゃない。バカじゃない」神様に「バカ」という岩崎の男気に惚れる)
(15)「漂流」(リンケンバンドとのやりとり)
(16)「柊の花」(東京藝術大学の澤和樹学長がバイオリンを弾いて下さるとい
うので、編曲者の盟友渡辺俊幸さんが腕によりをかけて難しい譜面を書いてきました。
今日はそれをメンバーが弾いてくれます。「昭和のエレジー」の歌を書いたつもり。)
(MC)亡くなった中村哲医師の思い出。アフガニスタンで1600本の井戸を掘り、
27㎞の水路を作ったまさに「天使」。故・山本健吉さんに「君はいなくなった大切な
人を歌うことが上手いから続けなさい」と言われて今に至っている。
(17)「一粒の麦」 (コンサート終了 メンバー退場)
アンコール(黑のスーツに着替えて再登場)「北の国」からの合唱はこの騒動が落ち
着いてからに取っておく〔笑〕。
(18)「夕凪」(若い頃の曲です)
終演 19時17分(遅くなってごめんね)

 イントロを聞いただけで曲名を書ける自分は、大したもんだなと思いながら記録していました(完全な「ま虫」です)。採算度外視のコンサートで、この日も半分くらい空席が目立ちました。最後にさださんが、空席の目立つコンサートを、神様からの試練だとおっしゃいました。デビューした頃の事を思い出せ、初心を忘れずに頑張るように、との神様のお言葉と受け止めていると。デビューした頃、デパートなどで歌わせてもらって、サイン会をしても誰も来てくれなかった頃の想い出を語りながら、「初心忘るべからず」という言葉をかみしめておられましたよ。 マスクなどせずに、会場いっぱいのお客さんと一緒に「北の国から」が大合唱できる日を楽しみに、また松江に戻ってくる、とおっしゃっておられたのが印象的でした。「コンサートグッズ売り場」(ここも三密を避けた工夫がなされていました)で、コンサートプログラム、フリアファイルセット、キーホルダーを買い求めて会場を後にしました。「元気」と「勇気」をもらってきました。♥♥♥

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