「TONOMACHI63」オ-プン

  松江市殿町63番地にある今井書店の本社社屋1階は、2017年に店じまいして、以降「TONOMACHI63」の名称で山陰の郷土出版物を品揃えの中心とし、それまでの一般的な「新刊書店」とは異なる形態で店舗運営をしてきました。学生時代からこの今井書店を利用してきた者として、ちょっととまどい、そのコンセプトの理解に苦しみ、今までほとんど入ったことはありませんでした。TONOMACHI63」はこれまで以上に、山陰の出版文化に特化した店舗として生まれ変わった、とのことなので(1月30日再オープン)、訪れてみました。

 この度のリニューアルでは、本社1階ロビーという役割はもちろん、地元のみなさんに気軽にスペースをご利用いただけるようイベント等を定期的に開催し、交流拠点としての役割も担うとのことです。郷土関連や小泉八雲の書籍を販売するほか、新たに出雲大社の縮尺25分の1の古代高層神殿の模型を設置し、歴史や文化の発信と交流の拠点とします。また、これまでは主に米子市で行っていた、今井印刷㈱による「自費出版相談コーナー」も設置し、編集スタッフが本づくりのお悩みなどの相談を受け付けます。さらには、これまで以上に山陰の魅力を届けることができるよう、郷土出版物はもちろん、山陰で生産された加工食品や器などのクラフトも展示販売します。2階にある一般社団法人Expe運営の「おせわさんセンター」とも連携し、この地に住む人々、この地を愛する人々の思いが交わる場所として「TONOMACHI63」は生まれ変わりました。

 この新しいお店に入って一番ビックリ圧倒されるのは、中央に配置されている「古代・出雲大社神殿」の復元モデル(1/25)です。この復元模型は、神社づくりのプロたち(石原建設:島根県大田市)の手によるものです。創業以来、中国地方を中心に日本各地の文化財建造物の保存修理、神社仏閣の新築、改修に携わっておられる専門家です。「出雲歴史館」にある1/10模型と大林組のパンフレット資料を元に大きさを決め、作成されました。幅1.5mmで5厘のノミなどを使用し、格子戸は穴をあけてその様に魅せるのでは無く従来通り格子を組んでいます。爪よりも小さい斗束や楔を大量に削り出すなど、小さいながらも本来の社寺建築の技工で施工されています。こりゃ、すごい!!!♥♥♥

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