私は、昨年8月25日のブログにて、「大学入学共通テスト」における「イギリス英語の出題」の可能性について、次のように書いています。
8月23日(金)に、「大学入試センター」から「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト英語におけるイギリス英語の使用について」という重要な発表が行われました。⇒全文はコチラです。ぜひお読みください そこではリスニングのみならず、「リーディング」においてもイギリス英語を取り上げることもある可能性が銘記されました。具体的には次の発表です(下線は大学入試センター)。
共通テストでは現在国際的に広く使用されているアメリカ英語に加えて、場面設定によってイギリス英語を使用することもある。
(補足説明)
○ 高等学校学習指導要領に示された、国際的に広く日常的なコミュニケーションの手段として通用している「現代の標準的な英語」には語彙、綴り、発音、文法などに多様性があることに気付かせる指導を踏まえ、出題の場面や内容にふさわしい英語表記とするため、現在国際的に広く使用されているアメリカ英語に加えて、場面設定に応じてイギリス英語を使用することがある。
語彙・綴り・発音・文法に関する英米差が、問題に取り上げられる可能性が出てきました。もちろん、日頃の勉強に大きな変更は必要ありませんし、これによってテストの難度が大きく動くこともないでしょうが、指導者が頭に入れておかねばならないポイントです。特に、英米における単語の語尾の綴りの違い、英米で単語の意味の違い、単語そのものが異なる場合など、その都度生徒に注意喚起をすることが必要でしょう。
「大学入学共通テスト」の「第一日程」が終わり、やはり予告通り「イギリス英語」が出題されました。「リスニング」では、アメリカ人話者、イギリス人話者、日本人話者が登場しました。「リーディング」においても、イギリスを舞台にした第2問・第3問に、語彙・綴り・文法においてイギリス英語が登場しています。第一日程の問題では、次のようなものが目にとまりました(「第二日程」の出題でも、同様の形でイギリス英語が出題されました)。
(1)イギリス英語特有の「語彙」
Posted, post, Head Student, Head Teacher(校長), underground(地下鉄), brilliant(素晴らしい)
(2)イギリス英語特有の「綴り」
realise, Centre, centre, organise, learnt
(3)イギリス英語特有の「文法」
suggest that ~should V, 15 March 2021