90歳になっても創作元気旺盛な西村京太郎先生。人生の目標としておられた635冊(東京スカイツリーの高さより1つだけ上回りたい!)も突破され絶好調です。まだまだ私たちファンを新作で楽しませてもらえそうです。
【今後予定されている新刊】
3月 『十津川警部 四国土讃線を旅する男と女』(小学館)
3月 『十津川警部、廃線に立つ』(KADOKAWA)
4月 『石北本線 殺人の記憶』(文藝春秋)
先生のご本名は「矢島喜八郎」(やじまきはちろう)といいます。当時、ホテルオークラを作った有名人「大倉喜八郎」から両親がいただいた名前です。当時は、大倉さんのように立派な金持ちになりたい、そんな思いを込めてずいぶんたくさんの人が「喜八郎」という名前をつけたそうですよ。そういえば、西村先生にお会いした時には、豪邸のご自宅の玄関には、「矢島」という表札が出ていましたね(写真上)。
さて、ペンネーム西村京太郎の「西村」は、憧れの先輩でもあり友達でもあった人の名字をいただきました。東京の武蔵小山の出身ということで、東京都の「京」(長年住まれた京都ではないんです!)、「太郎」は長男だからという理由でつけられたペンネームです。そうだったのか!!
ちなみに、ベストセラー作家伊坂幸太郎さんのペンネームは、西村京太郎を参考にして付けた、とご本人が語っておられます。どのように参考にしたかというと、伊・西は6画、坂・村は7画、幸・太は8画、朗は10画というように、伊坂幸太郎と西村京太郎はすべての画数が同じなんです。あと、伊坂幸太郎をローマ字にすると「ISAKAKOTARO」これを逆から読むと「ORATO KAKASI」、「オラと案山子(かかし)」になります。しかし、これは単なる偶然であり、伊坂幸太郎自身も気づいていなかったそうです。デビュー作の『オーデュボンの祈り』に案山子が登場することなどから、噂が広まったと考えられます。♥♥♥
