澤田社長のスピード

 長崎県佐世保市の大型テーマパーク「ハウステンボス」、1992年バブルの崩壊が始まる頃に開園。以来一度として黒字を計上したことがありませんでした。大手ファンドが再建を諦め、地元の財団に引き継がれたものの大赤字。ところがここで大手格安旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)澤田秀雄(さわだひでお)さんが経営を引き受けるや、わずか半年で3億円の黒字に転換。誰がやってもダメだったものが、この経営者の手にかかるや再建どころか、大きく飛躍成長することになりました。

 ハウステンボスの中にある最高級ホテル「ホテルヨーロッパ」に泊まった時のあの感動は今でも忘れることができません。⇒そのときの宿泊レポートはコチラです  スタッフの方々も笑顔でとても親切で、高級ホテルらしくきびきびと対応してくださいます。翌日のチェックアウトの際も、早朝の早い時間で園外に出る交通手段も動いていなかったんですが、支配人さんが私のために車で駅まで送ってくださいました。こんな気配りも有り難いと思いました。さすが一流ホテルです。車内で、当時のハウステンボスの変わり様を詳しく伺うことができました。ちょうどその頃園内では、温泉「やすらぎの館」(⇒その後私の訪問レポートはコチラです)がオープンの最終段階を迎えており、はずれには新しい話題のホテル「変なホテル」が工事中でした(⇒その後私の宿泊レポートはコチラです)。支配人によれば、HIS澤田秀雄社長になって、事業のスピードが速くなり、変化が素早い、撤退も素早い、これが今までとの大きな違いだとおっしゃっておられたのが印象的でしたね。

 澤田社長『変な経営論~澤田秀雄インタビュー』(講談社現代新書、2017年)において、次のように答えておられましたね(pp.60-61)。

 昔からいる社員に聞くと、かつてのハウステンボスでは会議が非常に多かったという。イベントを一つ提案するのに100ページもの企画書を作ったと聞いて、驚いた。せっかくのアイデアも途中で潰されてしまうだろうし、やる気をなくしてしまう人も多かったのではないだろうか。

 私は会議なんてムダなものはやらない。担当者とその上司と私の3人で立ち話して、その場で即決してしまうことも多い。ビジネスにはスピードが不可欠だからだ。会議では時間を無駄にしているあいだに、チャンスは遠くに去ってしまう。

 早く始めれば、それだけ早く結果がわかる。決断の前提になった仮説が間違っていた場合も、早く気付いて修正することができる。何事も早いほうがいいのだ。このわずかな時間のズレが、他社との競争のなかでは大きな差になって表れるのだから。リーダーには決裁を早くする義務があると思う。

 ジャパネットたかたの創業主高田 明(たかたあきら)さんによれば、リーダーに必要な資質は、「ミッション」「パッション」「アクション」の三つの「ション」だと言います。

 私は会社を成長させる中で、「ミッション」「パッション(情熱)」「アクション」の3つのションを大事にしてきました。何のために事業をやっているのか、理念をしっかり共有しようと社員にも常日頃から話してきました。ミッションに向かうパッションを持つことは、自分を成長させる大きなエネルギーで、上に立つ人間は部下に伝えていかなければなりません。口先だけでなくアクションに落とし込んでいくことが大事で、私自身を感じて学んでもらうしかありませんでした。

 その「アクション」の中で最も大切なのが、スピードだということです。思い起こしてみるに、教育現場でも、毎日どうでもいいようなつまらない会議が多かった記憶があります。自分だったら10分で終わるような内容を、1時間も2時間もやられると辟易してきます。もちろん集団に重要な議題は何時間かかっても徹底的に議論する必要があります。要はそのメリハリがついているかどうかです。慣例だからやるではなく、常にその必要性を見直すことが肝要でしょう。中でもスピード、これを肝に銘じておきましょう。♥♥

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