第2日程の新傾向問題

 センター試験時代の話です。大学入試センター「試験問題評価委員会報告書」というものを公表しています。以前は、分厚い白表紙の冊子で配られていたものですが、最近はネットで簡単に読めるようになりました。次年度のセンター試験の内容を予想する上で、これは本当に貴重な資料でした。それともう一つ「追試験」の問題も、必ず隅から隅までチェックしておかなければいけません。新傾向の問題が登場する際には、その前年の「追試験」で予告リハーサルが行われることは、私たち英語教師なら誰でも知っていることです(一例を挙げるならば、「追試験」の第5問に「物語文」が取り上げられた翌年の「本試験」には、2007年度以来消えていた「物語文」が復活したのでした)。詳しくは、コチラをご覧ください。

 今年の「大学入学共通テスト」第1日程「本試験」第2日程「追試験」と想定してみましょう。問題数とマーク数は第1日程と同じで、総語数もほぼ第1日程並みでした。①すべてが読解問題となり、全体の語数も大幅に増加した。 ②メールやウェブサイト、プレゼン用のスライド作りなど、ありとあらゆる素材文が登場した。 ③文字情報と図表などの情報を組み合わせて答える問題が大きく増加した。 ④「事実」と「意見」の区別を問う設問が導入された。 ⑤ふさわしい選択肢を2つ選ばせる問題が登場した。 ⑥間接的に文法を問う問題も見られた。  ⑦イギリス英語が出題された。という第1日程の特徴は、第2日程でも同様に見られました。ただその中でも、二つほど新傾向の問題が見られました。

 第2日程第2問Aでは、いわゆる「本文」がなく、ある調査の三つの質問に対する答えを表で示し、設問が続く問題が出題されています。これは、第1日程でも、「共通テスト」「試行調査」でもなかった新しい形式でした。また同じく、第6問Aでは、「多様性を採り入れようとする劇団」について紹介したオンライン雑誌の記事を読んで問いに答える問題では、記事本文を要約する文章の空欄を埋めるという新傾向の問題が出題されました。「センター試験」時代のことを思い起こしてみるに、この二つの問題は来年度注意をしておく必要があります。「センター試験」時代の問題作成者の任期は、2年と言われていました。「共通テスト」初年度の今年と2年目は同じ作成委員が担当することになるでしょう。初年度に出た傾向を大幅に変えることはまずないでしょうから、今年の第1日程第2日程の問題形式はしっかりと確認しておくことが大切です。

 去る2月27日(土)に配信された、私のオンライン講演「2022大学入学共通テストに求められるチカラとは~大学入学共通テストの問題分析の報告と指導事例」(東京多摩センターより)でも、このことを指摘しました。この講演は、録画で現在でも申し込んでいただくと視聴可能です(~2021年5月23日(日))。まだご覧になっていない先生方はぜひご覧ください。ついでながら過去「共通一次試験」の時も「センター試験」の時も2年目はずいぶん平均点が下がっています。来年は難度が上がるというのが私の予想です。♥♥♥

⇒「録画」視聴のお申し込みはラーンズのホームページ「研究会情報」から コチラです

 

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