一太郎禁止令?

 私も愛用するワープロソフト「一太郎」が、とんだとばっちりで、ニュースを賑わしています。農水省が、省内で「ワード使用を原則化」する通知を出しました。通知では、「対外的にやむを得ない場合を除き、ワード」使用を徹底」するよう書かれ、事実上の「一太郎」使用禁止令となっています。農水省は、これまで法案作成業務には、ミスを防ぐのに適しているとして「一太郎」も使ってきた一方、民間企業(特に外国の?)との円滑なやりとりを進めるために「ワード」の使用を原則化していました。そうした中で、農林水産省が中央省庁の相次ぐ法案ミスを受けて、「一太郎」を原則として省内で使用しないよう通知を出したと報じられました。事実上の「一太郎」禁止令です。FNNが3月30日に報じたところによると、一太郎」は互換性の問題から法案の条文ミスを招くだけでなく、民間企業とファイルをやりとりする際に不便だという理由で「事実上の一太郎使用禁止令」が出たとのことです。しかし、農水省広報担当者は「法案ミスを受けての通知ではありません」と説明しています。しかし今回、一般から政府に寄せられた意見を受け、あらためて「ワード」の徹底を呼びかけた形です。ただ、今後も法案作成業務の一部では、一太郎」の使用を続けるといいます。

▲今年の最新「一太郎2021」私は毎年バージョンアップしています

 今やワープロソフトといえばマイクロソフト社の「ワード」が一般的ですが、かつて国内では「一太郎」を使う人も多かったんです。現在でも一部の省庁や企業で使われていますが、ほとんど見かけなくなっています。中央省庁では、ワープロソフトとして「ワード」を使うのが主流、一部で、国産の「一太郎」が使われています。ただ、ソフトの互換性の問題から相次ぐ法案の条文ミスの理由とされたり、民間企業とのやり取りで不便が生じ、政府内で「一太郎」の使用を問題視する声が上がっているのです。 

 一部の官公庁や自治体ではワープロソフトに「一太郎」を採用しており、行政で扱う文書の作成に使いやすいという根強い声があります。官公庁向けに、ジャストシステムでは、専用バージョン「一太郎Government」を提供しているほどに頑張っています。一方で、「ワード」に統一すべきという議論は、何年も前から続いており、今回、農水省が出した通達も、こうした経緯を踏まえたものと考えられます。背景として、官公庁にも「ワード」に慣れた職員が増えており、一太郎」の操作を間違いやすいことがミスを生んでいるとの認識があるようです。  

▲「一太郎」上級者向けにはこんな参考書も出ていますが

 「一太郎」を使っているから法案ミスが発生したんだ、という理屈が分かりません。文書作成なので、どんなアプリを使おうとも、その文章を打ち込んだ担当者の能力の問題とチェック体制の甘さが全てのはずです。特に法令の文章は、ワープロ機能に左右されるような造りではないはずです。当然のことながら再発防止策は、「若手職員に一太郎の研修を徹底する」が正解なのに、なぜ「一太郎禁止」などとなるのでしょうか。まったくもって不可解なり!!😢😢😢

 私は何十年来の「一太郎」「花子」愛用者で、どんな入り組んだ文書・図表も思うように作ることができます。罫線や表組み、文字調整、飾りに関しては「ワード」の比ではありません。♥♥♥

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