櫻井 寛の名列車

 最近、私が毎日のように眺めているのが、新刊の櫻井 寛『櫻井寛のFavorite Trains ぞっこん! 愛しの名列車』(天夢人、2021年3月)です。フォトジャーナリストの櫻井 寛(さくらいかん)さんが日本中を旅して乗ってまわった、豪華列車、観光列車、特急列車から、感動モノの列車を選りすぐって掲載・解説した1冊です。世界中の鉄道を乗り歩いた櫻井さんの目で見た日本の列車シーンはどのように見えたのでしょうか?著者の大きな鉄道愛をしっかりと感じることのできる1冊です。「ななつ星in九州」、「ゆふいんの森」、「ザ・ロイヤルエクスプレス」、「或る列車」、「伊予灘ものがたり」、「えちごトキめき鉄道 雪月花」、「チャギントン電車」など、櫻井さんが乗って感動した、クルーズトレイン、観光列車などを中心に26列車を選りすぐって掲載しています。鉄道・列車好きの私にとっては溜まらない一冊なんです。

 いずれの列車の写真も、ド迫力、臨場感にあふれ、美しく、惹きつけますね。実際に櫻井さんが乗って、撮影して、楽しんだ列車の数々。臨場感あふれる乗車記とともに、列車へのあふれんばかりの想いを綴っています。さすがにプロのカメラマンの撮る鉄道列車の写真は視点もアングルも構図も違うなあ、と感心しながら眺めています。こんな写真が撮りたいなあ~。

 著者の櫻井 寛(さくらい・かん)さんは、1954年生まれで、子供の頃より旅と鉄道を何よりも好み、鉄道員を目指し昭和鉄道高校に入学したが在学中に、鉄道写真の魅力にとりつかれ写真家に転向、日本大学芸術学部写真学科卒。出版社写真部勤務の後、1990年にフォトジャーナリストとして独立し現在に至ります。第19回交通図書賞受賞。2007年フランス政府観光局広報大使。2019年、外務省「日本ブランド発信事業」で渡米。海外取材は95か国。著書も100冊を超えます。日本写真家協会、日本旅行作家協会会員で、東京交通短期大学客員教授です。

 今回の書籍で一つだけ物足りなく感じることがあります。これだけ豪華絢爛で素敵な観光列車が数々取り上げられているにもかかわらず、金沢~和倉温泉を走っている観光列車「花嫁のれん」が漏れている点です。あれだけきらびやかな列車を私は知りません(⇒私の紹介記事はコチラ)。いの一番に取り上げる列車だと感じているのは私だけでしょうか?♥♥♥

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中