「こんど、君と」

 今年2021年4月に、NHK「みんなのうた」が放送開始60年を迎えるにあたり、4~5月の新曲を「みんなのうた60 記念ソング」と位置づけ、その記念ソングアーティストとして、大好きなシンガーソングライターの小田和正さん(72歳)が初登場しました(作詞・作曲・編曲・歌 小田和正)。4月1日(木)午前8時55分に、小田さんの歌声が初めて流れました。「みんなのうた」60年に向けた思いと、コロナに対する気持ちという、2つの色合いが違う内容をいかに紡いでいくか、悩みました、と小田さん(下映像参照)。2020年の夏に楽曲の依頼を受けて以来、相当の難産だったようです。この楽曲で「みんな」の心が少しでも軽くなったら嬉しく思います、とのことでした。小田さんの書き下ろした「みんなのうた60記念ソング」こんど、君と」です。聴いて下さい。歌の背景に映し出されるアニメも素敵な映像となっています。小田節とコーラス、いつもながらに素敵です。アニメーション担当の半崎信朗(はんざきとしあき)さんと小田さんのコメントが公表されています。


【 アニメーション担当/半崎信朗さんより】

 このうた今回の楽曲には二つの力があると思いました。離れていても人と人の心を繋げてくれる力と、記憶を呼び覚まし、勇気づけてくれる力です。人のつながりを再認識する昨今の状況の中で、視聴者に寄り添いながら元気になれるような映像作品を目指しました。鮮やかさを失った世界を、ひとりで旅する女、歌子。旅の途中で、歌の力により、温かで色鮮やかな記憶を呼び覚まし、次第に歌子が生きる現実世界も色彩を取り戻します。彼女の心情によって世界の見え方が変化してくところに注目していただきたいです。

【小田和正さんのコメント】

 僕が中学生のときに始まった「みんなのうた」。テレビから流れてくると、必ずチャンネルを止めてどんな曲が流れているかチェックした記憶があります。どの世代の誰に聞いても、みんな当たり前のように「みんなのうた」を知っている。それほど長い間愛されてきた番組なのだということに、改めて驚きます。
 「こんど、君と」は、「みんなのうた」60年に向けた思いと、コロナに対する気持ちという、2つの色合いが違うことをどう両立させるか、どう言葉に置き換えて一つのストーリーを紡いでいくか悩みました。そんな中で、みんなの気持ちを少しでも明るくしたいという、その1点で書きました。皆さん、我慢の日々が続いていることと思いますが、頑張っていきましょう。流れてくる音楽が、みんなの心を少しでも軽くしてくれれば、うれしく思います。


 小田さんのいつもの高音の歌声に、松たか子さんと和田 唱さんのコーラスが重なって、素敵なハモニーに仕上がっています。かつて、小田さんはレコーディングで自分の声を多重録音して重ねていましたが、最近は他のアーティストに依頼してみんなで歌うのを楽しんでおられます。歳を重ねることで、考え方が変わってきたんですね。下の動画の左隅の「見るYouTube」という所をクリックしていただくと、小田さんと仲間たちの録音風景と、原曲を聞くことが出来ますよ。私はこの歌の詞の中で、「想う人がいる 想ってくれる人がいる 小さな 幸せが 支えてくれる」という部分がとっても好きです。コロナで大変な思いをしている人々が元気づけられる歌となっていますね。「明るい曲を書いて、さらに自分としてはできるだけ明るく歌おうと心掛けました。変に明るくするのも違うし、わざとらしくなく明るく歌えないかな、と何度も歌いましたね。」小田さんは振り返ります。

 さて、NHK「みんなのうた」小田さんの思い出と言えば、今から50年近く前のオフコース時代に「みんなのうた」の依頼を受けて、「老人のつぶやき」という曲を書きNHKに届けましたが、ボツになりました。「老人」というのがよくなかったのかな?と、かつてはライブでこの曲を披露する際に、ギャグとして自虐的に口にしておられました。最新のNHKテキスト『みんなのうた』4~5月号にも、小田さんがスペシャルインタビューでこの苦い想い出を語っておられましたね。NHK番組「そして「みんなのうた」は生まれた」でのインタビューでも、老人のつぶやき」事件は50年の年月を経て完結した、と苦笑しておられた小田さんです。とってもいい歌なんですけどね。何でボツになったんですかね?NHKにぜひ聞いてみたい!!♥♥♥

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