今日は、京都駅八条口から徒歩5分、「PHPビル」の3階にある「松下資料館」に来ています。⇒オフィシャル・ホームページはコチラです 泊まっている「リーガロイヤルホテル京都」からも歩いてすぐのところにあります。予約を取ってお邪魔しました。松下幸之助の大ファンの私(自宅の家電製品は全てパナソニック製です)としては、ぜひ一度は訪れてみたかった場所です。製品などの展示はありませんが、松下電器の創業者・松下幸之助さんが理想とした人間としての生き方、人生の考え方、企業経営のあり方、さらには国家社会・世界の展望にいたる幅広い内容を、著作物や映像、グラフィックパネル等を用いて展示しています。館内7台のタブレット端末で、松下幸之助のデータベースを閲覧できるようにもなっています。松下幸之助さんの経営理念・哲学や考え方の基本を、多くの人が学びに来られていますね。びっしりと書き込まれた訪問者ノートを見ているとよく分かります。

このPHPビルの入り口を入ると、正面に「松下幸之助像」が出迎えてくれます。エレベーターで上がって3階にある「松下資料館」は、(1)展示室、(2)経営図書館、(3)経営研究活動/会議室の3つから成り立っています。私が一番感銘を受けたのは展示室「松下幸之助―道―」でした。松下幸之助の思想・哲学の一端を、生の音声と実際に語られた言葉を生かしながらビジュアルに展示、紹介したスポットです。ここでは、A松下幸之助の歩んだ道、B経営道・商人
道、C経営者・リーダーの条件/人材育成の考え方、D人生の生き方・考え方/働くということ、E政治への情熱―限りない繁栄国家を求めて、F庭園シアター 松下哲学の真髄、の6つの展示セクションから成っています。松下幸之助さんがたどった歴史と思想・哲学を分かりやすくパネルに仕立てています。庭園シアターでは、畳ばりの椅子に座って、「真真庵」を模した庭にある正面のスクリーンで、松下幸之助さんの映像メッセージを堪能しました。

みなさんには「素直な心」はありますか?松下幸之助さんが最も大切なものとした「素直な心」になるために提唱されたのが、「素直な心の内容10カ条」です(写真上)。この10カ条を一つ一つ満たすことで、「素直な心」を持つことができ、物事の本質が見えやすくなったそうです。全ての基本は「素直な心」。「素直な心」とは曇りのない心。私たちもその言葉に感動し、「素直な心」について深く考えました。「庭園シアター」ではそんな気持ちにさせられました。
資料館では、松下幸之助さんが実際に松下政経塾で使用されていた椅子に座ることもできます。他にも松下幸之助さんの歩んだ人生がパネルになっていたり、ビデオで分かりやすく解説を見ることができます。松下幸之助さんは『道をひらく』『人間を考える』などの多くの本を出版されており、本からも松下幸之助さんの人柄の良さと考えが伝わってきます。悩んだり行き詰まった時は松下幸之助さんの本を読んで、心を落ち着かせてみてください。何かヒントを得られるかもしれませんよ。「経営図書館」では、経営・ビジネス・社史・松下幸之助に関する書籍・DVD・ビデオソフト等を自由に閲覧・視聴することができます。このようにここでは、講話や展示、資料などを通じて、松下幸之助さんが本当に大切にしてきたことを伝えています。京都の地で、松下幸之助の世界にどっぷりと浸れた素敵なひとときでした。
自分には 自分に与えられた道がある
広い時もある せまい時もある
のぼりもあれば くだりもある
思案にあまる時もあろう
しかし 心を定め
希望をもって歩むならば
必ず道はひらけてくる
深い喜びも そこから生まれてくる (松下幸之助)