2019年3月から、岡山市内を走り始めた「チャギントン電車」にぜひ一度乗ってみたいと思っていました。⇒コチラです 世界175ヵ国以上の国と地域で放映されているイギリス生まれのアニメ「チャギントン」の人気チャガー、「ウイルソン」と「ブルースター」の二両が、岡山電気軌道(おかでん)の路面電車に観光電車として登場したのです。「チャギントン」というのは、世界中で放映されているイギリスの人気鉄道アニメで、そのメイン・キャラクターが「ウィルソン」と「ブルースター」なんです。実はアニメのチャギントンは外観のみで、内部は全く描写されていません。そこで、岡山出身で車両デザインの巨匠、私も大ファンの水戸岡鋭治(みとおかえいじ)先生が、外装、内装すべてを制作されました。すでに手がけて現在走行している路面電車「MOMO2」をベース車両に、鉄道車両・路面電車のメーカーである新潟トランシス社と九州艤装が製造を担当したものです。実物からアニメが生まれた例はありますが、アニメから実物が生まれたのは世界初です。水戸岡先生は「おかでん」からの依頼に、当初「絶対にできません!」と固辞しておられたそうですが、「できちゃいましたね」と照れておられたとか。鮮やかで斬新なデザインで、その楽しい世界観には驚かされます。
でもこの電車、予約で大人気でチケットをとることができないでいました(運行開始当初は抽選倍率30倍だったとか)。それがどうでしょう。新型コロナウィルス感染拡散の影響でしょうか。意外なほど簡単にチケットが取れました。これは楽しみです。
平日 : 大人 3,400円(税込) 子ども 1,900円(税込)
土・日・祝:大人 3,500円(税込) 子ども 2,000円(税込)
えらい値段が高そうな感じですが、乗車チケットには、以下の特典が付いてきます。これを考えたら、決して高くはないと思いますよ。
・「おかでんチャギントン」乗車料金(車内イベントを含む)
・「おかでんミュージアム」入館料(終点に立地)
・乗車記念カード(全30種類より1枚)
・「おかでん路面電車」1日フリー乗車券
やって来ました!赤いウィルソンと青いブルースターの連結は、他の車両よりもひとまわり大きく感じられます。早速乗り込みます。入り口で靴を脱いで乗車します。なんとこの日の乗客は私ともう一組の親子連れのみ!エーッ!コロナの影響は大きいみたいですね。床にはアニメが流れ、赤ちゃん用のサークルもあり、子どもが落ちないようにちびっ子用椅子に転落防
止柵もあります。運転台は高い位置にあり、車内と外の安全を確認するモニターが6台も付いていました。車内はいすも壁もカラフルです。いたるところにチャギントンの仲間たちが描かれており、とってもにぎやかな雰囲気になっています。座席にはチャギントンのおもちゃと、盛り上がり用のタンバリンやすずが置いてありました。電車の中でどんなことをするのか楽しみです。椅子の下にもぬかりなくキャラクターたちが描かれていて驚きました。確かに小さい子なら、このへんまで視界に入りますね。ふと天井を見上げてみると、ここにもキャラクターがいるじゃないですか!本当に抜かりないです。すごい!実はアニメのチャギントンは外観のみで、内部は全く描写されていません。そこで水戸岡先生がウィルソンとブルースターの外観から、一から全てを制作したのがこの車内なんです。水戸岡先生はどちらがお好みかと聞かれ、「う~ん、ウィルソンかなあ?赤いから…」と答えられました。
車内では、2名のアテンダントさんが、幼児~小学校低学年向けにイベントを行います。約1時間の乗車中は「おかでんチャギントンナビゲーター」と呼ばれるお姉さんたちが、子どもと一緒に全力で遊んでくれるのが特徴です。大きいお友達を含めたお名前紹介タイム、チャギントンに関するクイズ(乗車している年齢層にあった難易度を使い分けています)、ジャンケントレインダンスの踊り、車内の3重カーテンやタペストリーからキャラクターを探すなどのイベントが行われました。クイズに正解するともらえる乗車記念カードはキラキララメ入り、相当種類があります。私は3枚ももらってしまいました。