「Aurora Borealis」

◎20年の時を経てついに戻ってきた!!

 1998年に、ニック・トロスト(Nick Trost)アルド・コロンビニ(Aldo Colombini)のお二人の重鎮が、イギリスのポール・ゴードン(Paul Gordon)さんの製作したパケット・トリック「Aurora Borealis」(オーロラ・ボロリアレス)を絶賛しました。この激賞したお二人とも、今ではすでに故人となっておられますが、今から考えると、その「眼力の確かさ」には敬服します。

「これは素晴らしい。ポールの作品のうちで最高のものの一つで、これからも使い続けるだろう」(ニック・トロスト)

「ポール、これはただただ、素晴らしい。非常に巧妙だ。使える。常にこれを使うつもりだ」(アルド・コロンビニ)

▲作者のポール・ゴードン

 その昔、2001年に、数量限定で販売されましたが、すぐに売り切れてしまいました。カードの特質から、再販されることはありませんでした。それがこの度、20年の歳月を経て、カードの品質を上げて再販が可能になりました!ポール・ゴードンさん自身がデザインした特別なオリジナルカード(バイシクルタリホーなどがモチーフとなっている)で演ずることができます。私はゴードンさんの作るパケット・トリックの数々が大好きで、かなりの量を購入しています。期待を裏切られたことはほとんどありません。新作が出る度に、直接案内をいただいているんです。今日の通勤の米子行きの電車の中では、この作品だけでなく、ゴードンさんの「The Great Houdini Escape」「Smack In The Face Royal Flush」「JEEPERS CREEPERS」のハンドリングを何度も練習していました。練習しないと、すぐに手がなまってしまうんです。

 現象はこうです。裏面が黒いデザインの4枚のスペードのエースを使用します。まず4枚のスペードのエースを観客にはっきりと示します。1枚を裏返して数えると、2枚目以降のエースが次々と裏返って(黒色)いきます。4枚とも黒色に裏返ってしまいました。続いて、今度は1枚を裏返して表向きにすると、2枚目以降のエースが全部表向きに変化してしまいます。ここで観客の観察力を確認するために(ゴードンさんはobservation test”(観察テスト)と呼んでいます)、裏面の色を観客に尋ねます。観客は当然「黒」と答えますが、何と!カードを一枚ずつ確認すると、すべて異なるカラフルな色の裏面に変化しています。ラフ&スムーズ(r/s)加工などは一切使用していません。観客は、摩訶不思議な現象に驚きを隠せないでしょう!これがポール・ゴードン「オーロラ・ボロリアレス」です。今私はこの作品にはまっていて、1日に数十回練習を繰り返して腕を磨いています。使う技法は、マジックでは基礎的な技法のみで、アンダー・エルムズレイカウント、エルムズレイカウント、ダブルリフトです。“Practice makes perfect.”ですからね。♠♣♥♦

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