「空也」再訪とタクシー

◎週末はグルメ情報!!今週は最中

 今からもう40年前の話です。生まれて初めて東京にやって来て、右も左も分からないので、東京駅から駿河台(株)研究社までタクシーで行こうとしました。住所も地図も渡しているのに、運転手さんはさっぱり分からない。研究社と言えば、この世界では老舗中の老舗です。あの時は、「ここら辺にあるはず…」と、見知らぬ場所で車から降ろされてしまい、途方に暮れたのを思い出します。電話して迎えに出てもらったのかな。松江だったらこんなことはあり得ないことです。以来、東京ではタクシーは当てにならない、と実感した八幡は、JRと地下鉄を勉強・体験してどこでも行けるようになりました。さすがに、今回は東京のコロナ爆発的感染拡大の中で、大荷物を抱えていることもあって、移動は全てタクシーを使ったんですが、乗った全ての運転手さんは素人同然で、全く頼りになりませんでした(銀座「伊東屋」へと言っても分かってもらえない!信じられない!)。いつものことながら本当にこの人たちはプロなんだろうか?と思ってしまいます。

 昨年11月、「空也」(くうや)という「行列のできる最中のお店」を紹介して貰った八幡は、東京駅・八重洲口に並んでいるタクシーで、銀座に向かいます。運転手さんはそんな店は知らないと言います。地図・住所を渡してもさっぱり分からない。ナビを一生懸命いじっておられますが、反応がありません。銀座に着いてもあたりをグルグル回っているだけで、一向に着く気配がありません。挙げ句の果てに、車を止めて数軒お店に入って行き聞いておられる。ようやく分かったようで、到着しました。えらい目にあいました。そんな訳で今回は予約の電話の際に、お店の人に事情を話して、何かタクシーの運転手さんの目印になる建物を教えてもらいたいとお願いすると、「それなら「並木通り6丁目」と言ってもらえれば分かるはずです」と教えてもらいました。ということで、今回はバッチリ。お店の長蛇の行列の前まで連れて行ってもらうことができました(でも運転手さんは、このお店のことはご存じありませんでしたが)。二回目の訪問ですが、今回も長~い行列ができています。前回同様、「本日の分は売り切れました」と店の前には張り紙がしてあります。予約の方たちだけの行列です。すごい人気です。

 さて、「空也もなか」の一番の特徴は、その焦し皮にあります。箱を開けるとふわっと香ばしい香りが漂います。中には、砂糖と小豆だけを丁寧に煮詰めて作ったあんこがたっぷりと入っています。実にシンプルなんですが、つい2個目に手が伸びてしまうような、あとを引く味わいです。この香ばしい皮とあんこの組み合わせは、他にはない「空也もなか」ならではの味なんです。「どうしてもこの味が食べたくなる…」と、定期的に予約をしているファンもいるそうですよ。サイズは手のひらにすっぽり収まるくらいの小ぶりな大きさ。添加物や保存料は一切使っていないところも嬉しいですね。自宅用のほか贈答用の化粧箱入りも注文可能です。通販では一切販売しておらず、当日行ってもなかなか手に入らないという希少価値の高さもあり、手土産にも喜ばれますよ。行列した甲斐があって、今回もたくさんの人たちに喜んでいただきました。こんな美味しい最中を私は他に知りません。♥♥♥

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