高田 明さん

 私が日頃の授業で心がけているモットーは、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」(井上ひさし)ということです。英語の力をつけて、その上で英語の面白さ、奥深さを伝えたいと思っています。教育とは畑違いの人ですが、このことに命をかけていたのが、ジャパネットたかたの創業者の高田 明(たかたあきら,72歳)さんのMCです。彼の商品を説明するときの語りは、どのように緩急をつけ、話を展開して商品の魅力を消費者に伝えられるかに、全力投球をしておられました。「売る」のではなく、いかにして「伝える」かに傾注しておられましたね。「伝える技術」を磨いておられました。やはり伝えることを商売としている教員の私も、あの話しぶりには学ぶところが多くありました。それに引き寄せられるかのように、ジャパネットから商品を幾つも注文しています。

 高田さんの伝えることに対する思いは、『90秒にかけた男』(日経プレミアムシリーズ、2017年)に詳しく出ています。最近では『産経新聞』「話の肖像画」で、高田さんの連載が好評でした(第1回~第21回)。高田さんの生涯の取り組みの歴史ならびに「ジャパネットたかた」の発展の一部始終が丁寧に紹介されています。

 社名に「ジャパネット」を選んだところにも高田さん一流のセンスが感じられますね。最初は『通販九州』と言う名前で地元の九州から通販を始め、四国で通販を始めた時は『通販四国』。でもさらに北上すると『通販東北』とか、『通販北海道』とどんどん増えていきましたが、注文の電話を取るオペレーターの人たちの手間が大変です。そこで『通販たかた』と名前を変えたそうです。しかしテレビやラジオで広く全国展開をするようになると、響きが良くないという事で、プロの方に統一ブランドのネーミングをお願いして30くらい出してもらいました。「全国規模で通販をやりたい」という高田さんの希望に、福岡の広告デザイナー・平松聖悟さんが『全国はジャパン、ジャパンをネットするというのなら、ジャパンネットはいかがですか』と提案したのが「ジャパンネット」でした。高田社長の意図していたのは日本全国をネットするという事だったので、高田社長も気に入って、『ジャパンネット』と言っていました。しかし、インパクトがない、どうも語呂的にしっくりこない、聞きづらいし、言いづらい。そこでジャパンをちょっと縮めてジャパネット」としたのでした。創業店舗名の「カメラのたかた」「たかた」を残したいという希望で「ジャパネットたかた」となりました。これが「ジャパネットたかた」の社名の由来です。

 使われているロゴに関しても、深い想いが詰まっています。Japanetの頭文字「J」と、全国に商品を通して夢や感動をお届けしたいという思いから、「日本地図」を組み合わせたマークになっています(右参照)。ジャパネットグループが目指す姿を象徴したシンボルには、価値ある商品を発掘して(九州部分の丸)、想いを伝達させ(本州部分の長い弧線)、お客様の生活に楽しみが生まれ、毎日が輝き(北海道部分の星)、安心のサポート(四国部分の短い弧線)を提供していきたいという想いが込められているのです。手が込んでいます。また、Japanet「t」の横棒を、斜め上に伸びあがるようにしているところに気がつきますか?これは、興味のない人には何度見ても気がつかない点でしょうね。「社員一人ひとりが小さなチャレンジを続けていく」ようにという思いが詰まっているとのことです。

  ジャパネット創業時のDNAは、後継者にもしっかり受け継がれていて、昨年の売り上げは2,400億円。高田さんの最終年から900億円近くも伸びています。♥♥♥

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