金メダル

 その昔、さだまさしさんのステージ(平成10年3月21日(土)「島根県民会館)で聞いた話です。未だに心に深く刻まれています。

 小学校の代用教員として絵を教えていた先生が、美術の授業で子どもたちに校庭の木を描かせたことがあったそうです。その中に、校庭にそびえ立つ大きな木の幹を「紫色」に染めて描いた子どもがいました。絵を描く際、木の幹と言えば、茶色とか焦げ茶色に塗るのが普通でしょうから、「紫色」にはビックリしますね。そこで先生、子どもに聞いてみました。「どうして紫なの?よ~くあの木を見て?こういう色じゃないんじゃないかなあ?」と。するとその子は、「いいんだ!だって僕は紫が一番好きな色なんだ。僕はこの木が一番好きな木だ。だから、一番好きな色を,一番好きな木にあげたんだ」と答えました。先生はハッとして、この言葉に教えられいたく感心したんだそうです。でも、今の教育では、木を紫に塗る子どもに「最高点」をあげることはできません。でも、その子の感受性は素晴らしいと思うので、何とか評価してあげたい。そう思った先生は、迷った挙げ句、自分で紙の金メダルを作り、その子の首にかけてあげました。学校の都合で最高点の「5」をあげることはできないけれど、先生はあなたの絵をとても素晴らしいと思います、だから特別に私からこの金メダルをあげますよ、と。

 年月は流れ、この話をさだまさしさんが、文化放送の「セイヤング」という深夜ラジオ放送で紹介したところ、偶然そのときのあの子が、放送を聞いていたんです。すぐにその先生の元に手紙が届きました。「あのときの金メダルは今も大事に飾ってあります。」と書いてあって、その金メダルを首にかけた写真が同封されていました。大きくなった今の自分が首に掛けている写真です。その子は今は、画家を目指して美術大学で絵を勉強しているとのことでした。「木を紫に描いた自分を分かってくれた先生のような教師になるのが僕の夢です」と。

 教育のあるべき姿を示唆しているいい話だ、と思ってメモしておきました。生徒たちにも「学級通信あむーる」で紹介したこともあります。杓子定規に決まり事で能力を判定するのではなく、先生の教育観や感性で生徒に接してやることが、新たな世界を生み出すというお話でした。見習いたいですね。♥♥♥

〔付記〕 さだまさしさんの今年の恒例コンサートは、9月9日(木)米子コンベンションセンターで開催されます。今から楽しみです。今年のコンサートは、新アルバム『さだ丼』の曲順通りに演じられます。予習が楽ですね。

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