京都水族館の「クラゲワンダー」

 京都水族館」に来ています。二回目の訪問です。2020年7月16日に公開された新展示エリア「クラゲワンダー」がお目当てです。ゆらゆらと漂う脳も心臓も持たない不思議な生物・クラゲの姿を見ていると、ほんわかとした気分になって癒やされるんです。展示されているクラゲは、京都の海で見られる種類を中心に、約20種類以上、約5,000匹。約350㎡の広さ、西日本最多を誇る展示数です。なんと古事記の時代から私たちの身近にありながら、未解明の謎をたくさん抱えたクラゲは、世界中で3,000種以上いると言われており、大きさ、形、色など見た目が異なるだけでなく、拍動の仕方もそれぞれ異なります。開館以来、宮津の沖でクラゲの採集・調査を続けている同館が、満を持してオープンさせた展示エリアです。ちなみに人工海水100%でクラゲの飼育を国内で初めて成功させたのも京都水族館なんですよ。

西日本最大規模のクラゲ展示エリア「クラゲワンダー」

 多くのクラゲが、ここ京都水族館で生まれ寿命を全うします。最初に目に入るのが、約1,500匹の「ミズクラゲ」を、成長過程ごとに水槽を分けたコーナー「プロローグ」。生まれたばかりの小さな小さなミズクラゲが、だんだん姿や形を変えながら大きく成長していくのが分かります。真っ暗な展示エリアに足を踏み入れると、薄暗くライトアップされた幻想的な空間に、ふわふわと浮かぶクラゲの赤ちゃん。ミズクラゲが生まれてから大きくなるまでの成長過程を水槽別に見ることができます。大きくなったミズクラゲの中に、四つ葉のクローバー模様を確認できたら、幸運が訪れるかもしれません。クラゲへの興味や生命を感じられる場所となっていました。

西日本最大規模のクラゲ展示エリア「クラゲワンダー」

クラゲの世界に包まれる、360度パノラマ水槽「GURURI」

 最大の見せ場が、クラゲが漂う海の世界を体感する360度パノラマ水槽「GURURI(グルリ)」です。足元・頭上に気をつけながらアーチ状の水槽をくぐって中に入ると、360度ぐるりとクラゲに包まれる特別な体験ができる場所です。青と白をベースにした赤・黄・緑などの色鮮やかなライトに、クラゲの透き通った姿が映し出され、うっとりすることでしょう。ライトアップはゆるやかに色彩が変化します。

クラゲの世界に包まれる、360度パノラマ水槽「GURURI」

 これだけの数に囲まれても、圧迫感や恐怖感が無いのが不思議なくらい。ミズクラゲの透き通るような姿に魅了され、安らぎを感じるくらいです。リズミカルな拍動を繰り返しながら、ポワーっと漂う海の世界を体験することができます。いかにも心癒やされる光景ですね。

クラゲの世界に包まれる、360度パノラマ水槽「GURURI」 

 ゆったりとしたクラゲの動きとクラゲの鼓動をイメージしたやさしい音楽、海の青とミズクラゲの白さに時折加わる鮮やかな照明、なんともいえない幻想的な世界へといざなってくれます。

 これまで「京都水族館」のバックヤードで行っていた飼育員スタッフによるクラゲの繁殖や研究をお客さんにも見てもらおうと、「京都クラゲ研究部」を立ち上げています。鑑賞するだけではなく、好奇心を刺激し、謎の多いクラゲの魅力を再発見することができます。クラゲ博士たちが、熱心に質問に答えている姿が見られました。チャートに沿って簡単な質問に答えるだけで、あなたと同じタイプのキャラクラゲを教えてくれる「京都水族館クラゲ別キャラ診断」もお楽しみ。京都水族館の全24種のクラゲの名前や特徴、飼育スタッフの想いを解説した「クラゲワンダー大図鑑」も勉強になる展示でした。⇒前回の私の訪問記はコチラです。♥♥♥

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