去る9月9日(木)、鳥取県・米子ビッグシップで行われた4,493回目のさだまさしコンサート「さだ丼~新自分風土記Ⅲ」におけるステージ・トークで、さださんはとても面白いことを言っておられました。⇒私のこのコンサート・レポートはコチラです 9月15日に大きな会場・東京ガーデンシアターで「ほぼ4500回ぐらい記念コンサート」をやるんだけど、「前説」をやるつもりだ、お客さんが来る前にやってしまいたい、とおっしゃっておられました。「前説」(まえせつ)というのは、劇場での公演、またはテレビ番組の公開放送などにおいて、本番前に観客に行う説明のことです。日本のテレビ番組では、萩本欽一さんが自身の「欽ドン」シリーズで、関根勤と小堺一機に担当させたのが初の導入と言われています。永 六輔さんがよく自分の番組でこれをやっておられました。その他、「物々交換コンサート」(20世紀梨が嬉しい)、「半券でチャンポン食べれますコンサート」などやってみたい、などと将来のユニークな夢を語っておられました。
シンガー・ソングライターのさだまさしさん(69歳)が、9月15日、東京・有明の東京ガーデンシアターで全国ツアーの公演(4,494回目)を行いました。本来はこの日、前人未到の通算4500回コンサートの達成日となるはずだったんですが、コロナ禍で昨年、中止公演が出た影響で10月に持ち越し。そのため、この日は「ほぼ4500回ぐらい記念公演」というユーモアあふれるネーミングで、ファンの心に響く歌と、おもしろトーク、さらにはお土産付きで盛り上げました。
さて、「開演ほぼ18時」と謳われていた通り、開演時間よりも20分も早い17時40分頃に、「ちょっとひとネタやっとこうと思って」と、前説に、フラッとステージに登場したさださんです。「この去年できたばかりの新しいコンサートホールで4,500回を迎えようと思って準備してきて、今日の公演が4,500回に足りなくなった理由は、去年コンサートを中止せざるを得なかった公演が6公演あったからなんだけど、だったらタイトルを変えてしまおう、ってことでこのタイトルで今日の日を迎えてます」と挨拶しました。「ワクチン接種率の高い(中高年の)お客さんが多いので安心です(笑)」と笑いを誘いました。バンドもいないステージ上で、上手に行ったり、下手に行ったり、時折お水を飲みながら熱弁をふるいました。コロナ禍で収容人数は約半数。達成直前記録にも合わせた満員のほぼ4,500人(定員8,000人)を、笑いに包み込みました。続いて、「今度“アオハル49.69”ってアルバムを出します。去年初めて暇な時間ってものを味わって(その時間に)“さだ丼”とこの作品を作ってました。10月25日で49年目の69歳。10月1日からは文化放送でレギュラー番組も始めます。そこではこのアルバムもたっぷり紹介していきます。」とコメントし、10月27日発売予定のアルバムから「春夏秋冬」と「誰もいない海」をワンコーラスずつ弾き語りして、聴衆を大いに沸かせました。まだまだ喋り続けるさださんを遮るように、18時直前を知らせる開演のブザーが鳴ると、「それではこの後は、さだまさしさんの登場です」と、舞台袖に引っ込みました〔笑〕。改めてステージ衣装で登場し、「北の国から~遙かなる大地より~」を皮切りに幕を開けた本編ステージ(アルバム『さだ丼』通りの曲順構成)は、前説・アンコールを合わせて約2時間半に渡りました。この4,494回目のコンサートの模様は、9月16日付けの「サンケイスポーツ」で詳しく取り上げられました。
▲サンケイスポーツより