「田丸屋」のわさび漬け

◎週末はグルメ情報!!今週はわさび漬け

 室町時代(1751〜1763年)に開発されたと言われているわさび漬け。安倍川上流のワサビの産地の漬物は、ワサビの茎を味噌漬けにしたものでした。そこで行商品が工夫して塩漬けしたワサビに酒粕を混ぜました。そこから商品化し「わさび漬」と命名して販売したのが始まりと言われています。現在でもわさびの産出額は静岡県が日本一、農林水産省の「生産農業所得統計」によると、2019年は41億円。長野県(7億円)、岩手県(2億円)を大きく引き離しています。私はもう長年、「田丸屋」「わさび漬け」を取り寄せて食べています。

 「田丸屋本店」の名が、全国へと広まったのは、明治二十二年。東海道本線が開通した直後のことです。明治八年から、静岡市新通りに漬物屋を開業していた、田丸屋初代望月虎吉は、文明開化の先端を行く陸蒸気に着目し、幾多の苦労を重ねた末に、静岡駅構内でのわさび漬販売権を獲得したのです。そして、それまでの大八車によるわさび漬の計り売りをやめ、サワラで造った丸い円形の化粧樽にわさび漬を詰め、列車の窓から旅人に売り込むという、今までに無い新しい販売スタイルを試みました。このユニークな「樽詰めわさび漬」は旅人たちに大好評を博し、「静岡名産田丸屋のわさび漬」の名は、たちまち全国に広まったのです。以来百年余り。田丸屋のわさび漬けは、静岡大火や戦災などいくつもの危機を乗り越え、その味わい、品質ともに、全国に誇れるトップブランドへと成長を遂げました。一億総グルメと言われる豊かな現代においても、本物のおいしさを伝える、日本ならではの香辛料“わさび”の人気、そして「わさび漬」の人気は、今後ますます広がっていくでしょう。静岡県民なら知らない人がいないという、140年近く続く老舗のわさび漬け屋さんが、この「田丸屋」なんです。

 「田丸屋」「わさび漬」、わさび色の包装紙に包まれています。香りと味と鮮度にこだわるから、「田丸屋」が使うわさびは、すべて国内産。きれいな水が豊富に湧き出す山間の渓谷で栽培されています。山の湧き水の養分だけで11~18ヶ月かけてじっくり育つわさびは、森と清流のおくりものです。蓋をあけると、このような感じになっています。色はクリーム色で中にはつぶつぶが入っているのがわかりますね。これがワサビの茎でしょうか。お箸で少しすくってみます。ひとくち食べるとコリコリとした食感。わさびのツーンとした味が口の中に広がります。さっぱりとしたわさびの辛さが、なんとも言えない癖になるお味で、美味しいです。

▲このつぶつぶがコリコリとしてツーン!

 私が初めて「田丸屋」「わさび漬け」を買ったのは、羽田空港ターミナルの土産物屋さんだったと思います。家に帰って食べてみると、ピリッとして実に美味しかったのを覚えています。ご飯に無性に合うんです。それからは、東京に行くたびに、新幹線の車中で買って帰っていました(私は飛行機嫌いで通っています)。以来、「田丸屋」さんから直接送ってもらうようになっていて、もう長いお付き合いです。私の中では、「わさび漬け」といえば、もう「田丸屋」一本です。

 最近は、「金印わさび漬」という最高級の物を送ってもらっています。わさびは、品質、色、形状を基準に、特に『金印用』として田丸屋熟練の職人の目で選別した物を使用。 他のわさび漬けより特に根の配合を多くし、風味、辛みが強く、わさびそのものの味をより堪能できる商品です。 酒粕も最上級のものを十分熟成させ、丁寧に作り上げた、田丸屋最上級のわさび漬です。裏には、原材料や保存方法、賞味期限が書かれています。原材料は、わさび。漬け原材料は、酒粕、砂糖、食塩、還元水飴、香辛料とのこと。熟成した琥珀色の酒粕を使用しており、白色の新粕と違い味はまろやかです。包装紙を開けると、金印の田丸屋のわさび漬けが現れます。蓋をあけると、このような感じになっています。色はクリーム色で中にはつぶつぶが入っているのがわかります。これがワサビの茎でしょうか。お箸で少しすくってみます。暖かいご飯のお供にも相性抜群で、あるいは熱いお茶漬けに混ぜて香りを楽しむこともできます。おにぎりの種に、ステーキやサンドイッチやクラッカーにもつけて食べると、格別な風味を発見することになります。

 残念なことに、主力商品の「わさび漬け」は、バブル崩壊後の1990年代初頭をピークに、販売量は減少の一途をたどり、ピーク時の40%にまで落ち込んでいます。購入者の高齢化も進んでいます。さらには、コロナ禍が追い打ちをかけます。売り上げ全体で、観光関連での販売が4割弱を占めますが、この1年で観光販路による売り上げは、前年の半分もいかないそうです。頑張ってほしいお店です。❤❤❤

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