「共通テスト」になって単独の文法問題は出題されなくなりました。「出ないんだから、もう文法なんかやらなくていいんでしょ?」といった声を先生方から聞くことがあります。私の回答は、「文法のための文法」はやらなくていいのですが、「英文を読み解くための文法」の重要性は変わりません。分からない単語が英文の中にあると、そこで目が止まってしまいますね。それと同様に、分からない文法が出てくるとそこで目が止まります。その度に目が止まってしまうわけで、結果的に時間が余分にかかり、どうしても読むスピードが遅くなってしまいます。実際、今年の「共通テスト」には、仮定法・分詞構文・比較・過去完了・現在完了・現在完了進行形・使役動詞・関係詞などのたくさんの文法事項が盛り込まれていました。almost、more than X、across from~など、「語の文法」を問う問題も出題されています。大学入試センターからも、「文法の知識を活用して解答する試験問題」を出題しましたよ、と資料提示もありました。英文をきちんと正確に読むためにどうしても必要な文法事項は欠かせないのです。文法の最重要事項だけは、徹底的に叩き込んでおく必要があるのです。
昨年までは、八幡成人監修『センター試験英語過去問題集 文法・語法頻出17項目の演習 TREND 17』(桐原書店、760円+税)』を採用して、文法の総復習に充てていました。ところがこの問題集が今年から絶版になってしまい、もう生徒達に配布することができません。例年私は、次の三つを課題として生徒に課し、文法の総仕上げをしていたんです。
(1)この問題集で間違えた問題を、もう一度あたって完璧にしておくこと(「やりっ放し」にしない)。放置しておくと同じ所をまた間違える。
(2)この本に連動した「きりはらの森」のアプリを紹介して、スマホ等にダウンロードしてもらい、「すきま時間」のあるときに、センター試験過去問(第2問題)をゲーム感覚で10題・20題・30題・50題を繰り返しチェック練習すること。センター試験の文法問題(「語の文法」を含む)は良問が多いので、格好の復習教材になるんです。⇒このアプリの詳細はコチラです ★これオススメのアプリ(無料)ですよ
(3)1990年からのセンター本試験に出題された問題をプリント「第2問題A最終チェック問題」を使って全部仕上げること。このプリントは、全国の高校生の正答率に基づいて難易度が色分けされている13枚のプリントです。⇒「ダウンロードサイト」に登録してあります。コチラです
この本はもう絶版のために利用出来なくなったのですが、「きりはらの森」のアプリは今でも利用できますので、生徒達にはスマホにダウンロードしてもらって、ゲーム・クイズ感覚で、ランダムにセンター試験の過去問を解いてもらっています。5分あれば10題をこなすことができますので、格好の復習教材となります。ぜひご利用ください。「英文を読み解くための文法」は必要なんです。♥♥♥