「ルミナリエ」代替イベント

 例年だと、この時期には私はいつも神戸にいました。メリケンパークの「ホテルオークラ」に泊まって、阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂を祈る「ルミナリエ」(1995年~)を見るためです。1.17の思いを忘れることなく、希望の光が今も生かされていることに感謝しながら、大行列の中を歩いておりました、

 その阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼する光の祭典「神戸ルミナリエ」が、新型コロナウイルスの影響で、昨年に続いて中止となりました。2年連続です。その代替イベントが12月3日、神戸市中央区の東遊園地などで始まりました。イタリア語で「バラ窓」を意味する直径約3メートルの電飾作品「ロソーネ」などが点灯され、訪れた人たちは優しい鎮魂の光に見入っていました。12月12日(日)まで開催されました。今回の「ロソーネ」は、歴代25基の中から9基を、イタリアから空輸で取り寄せました。設営はいつもなら、イタリアから機材を選び、多くのイタリア職員の手によって作られます。2年連続で中止となった背景には、コロナ禍でイタリアから職人を呼ぶことができない、という事情もあります。2年連続の中止は寂しい限りですが、こんなご時世なので仕方がありませんね。来年こそは以前のような美しい光のアーチを見に行きたいものですね。

 2019年の「神戸ルミナリエ」には、約347万人が訪れましたが、会場の密集などを理由に2年連続で中止になりました。それはもうすごい人混みですからね。昨年の代替行事では、東遊園地に光の聖堂「カッサ・アルモニカ」を設置しましたが、東遊園地がリニューアル工事に入るため、今年は展示を見送り、密集を避ける分散型の行事にしました。事業費は昨年と同規模の約4,500万円で、兵庫県と神戸市で負担しました。

 今回、展示されているのは、イタリア語で「バラ窓」を意味する「ロソーネ」という作品で、直径3メートルほどで左右対称の形をしています。この「ロソーネ」は、「神戸ルミナリエ」で、長さ200メートル余りにわたって続くアーチ型のイルミネーションの「ガレリア」の最終地点、高さ10メートル余りの場所に設置されてきました。今回のイベントのために、過去25回の中から9つの作品がイタリアから空輸され、白熱電球が使われていた平成27年以前の作品をすべてLED電球に作り直したということです。市内の7つの会場に分散して展示されました。組織委員会では「コロナ禍で密を避けて市内の周遊を楽しんでもらいながら、阪神・淡路大震災のことに思いを寄せてほしい」と話しています。

 今回のイベントの7つの会場と展示された作品は、次の通りです。♥♥♥

▼東遊園地、震災が起きた平成7年の第1回の作品「希望」。
▼三宮センター街、平成9年の「南の太陽」。
▼南京町、平成18年の「繁栄」。
▼元町通1丁目のHITODE交差点、平成19年の「ダイヤモンド」。
▼メリケンパーク、東日本大震災の起きた平成23年の「四つ葉のクローバー」と平成30年の「神の目」。
▼神戸朝日ビル、平成27年と28年のいずれも「サファイア」。
▼神戸ポートミュージアムの南側緑地、令和元年の「エメラルド」。

 

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