試験の見直し

 今年3月に勝田ケ丘志学館を卒業した木村友梨菜(きむらゆりな)さんが、訪ねて来てくれました。彼女は現在、鳥取大学・医学部・医学科で学んでいます。ちょうど授業があったので、教室に来てもらって、生徒達に話をしてもらいました。彼女は「去年の今頃は、今までに受けた試験の見直しに一生懸命だった」と語ってくれました。私は、ずーっと12月までの模試ラッシュで、その都度「見直しプリント」を配布して、「模試の見直し」の重要性を説いてきました。昨年の彼女にもそんなことを語っていました。それを彼女はこの時期に力を入れてやっていたと、生徒達に語ってくれました。彼女はそうやって、本番の「共通テスト」で自己ベストの得点を叩きだして、第一志望の大学に合格をしてくれました。そうなんです。この時期は今までやったことの確認を徹底する時期で、新しいことに手を出す時期ではありません。木村さんは、その当時のテストの「見直しノート」も持って来てくれていたので、教室に置いて生徒達が自由に見ることができるようにしました。みんな参考にしてくれたようです。

 試験を受けてそれで終わり。これでは進歩はありません。私自身も問題を生徒たちと一緒に解きながら、いつものように「見直しプリント」を、その日のうちに徹夜してパソコンに打ち込んでいます。それを喫茶店で点検・校正をして翌日に配布しています。これが私の長年の日課です。かつて、そのプリントの冒頭には、次のように書きました。


「やりっ放し」が一番たちが悪い。「賢者は歴史に学ぶ」のだ。愚者は失敗しないとわからない…。見直しをすることにより間違いなく力がつく、と先輩達は「進路だより」で口を揃えて語っている。どれだけのことが反省できたか?これで次のステップが決まる!まず第一歩を踏み出せ!!何が足りなかったのか、何が理解不足だったのか、等「自分自身との対話」で力がつくのだ。まずは進研の「解答・解説」をじっくり読んでみよう!自分のおかした間違いを有効に活用して、進歩につなげることが大切だ。国公立大学志望者はセンター試験で5倍強の競争にさらされる、ことを忘れないで! ●「したい人10,000人、始める人100人、続ける人1人」(中谷彰宏)


 私は長年の間こうやって、模試をその都度自分で解き、問題分析をして、生徒達の答案や採点結果と照合することで、生徒たちがいったいどこで間違えるのか?、問題の難易度はどうなのか?が、手に取るように分かるようになりました。現場では「やっておきなさい!」で済ませて、自分で問題としっかり向き合おうとしない教師も数多くいます(残念ながら事実です。彼らは「忙しい」と言い訳します)。これでは生徒の力もつきませんし、自身の指導力向上にもつながらないでしょう。「やりっ放し」は、生徒だけでなく教員にも御法度なのです。かつて北高では1回の模擬試験を6度徹底的に活用していたものですが、今ではそれも遠い昔話となってしまいました(私の資料「模試の活用法~1粒で6度美味しい」をご覧ください⇒コチラです) 。毎年志望校に合格した生徒たちが、一番良かった、効果があったこととして、「試験の見直し」を挙げているのは、偽らざる実感だと思います。

 終わったテストの点はもう変えられません。でもそこから改善点を見つけたり、良かったことを見つけたりすることで、次に生かすことができるのです。解答したけれど間違っていたということは、解くプロセスのどこかが間違って組み立てられていたということを意味します。どこで間違ったのかを徹底的に分析し、正解へのプロセスを再確認します。次に、「正解だったけれど適当に解いた問題」も要注意です。次に解いた時には間違う可能性が高い問題だからです。一度攻略した問題も時間が経つと、忘れてしまっていることがあります。完全に定着させるために、忘れた頃にもう一度解き直すのが効果的です。成績が上がらないと、つい新しい参考書や問題集に手を伸ばしがちですが、最も効果が期待できるのが「テストの見直し」なんです。「重要項目」「自分の弱点分野」を同時に押さえることができますから。終わったテストを徹底的に時直して、同じ問題が出たら二度と間違わない、というレベルにまでしておくことが大切です。

 受験生はこの冬休みの間、「マーク演習」が始まることと思います。これらの試験を単なる「慣れ」のための材料だけとして扱うのはあまりにももったいないことです。徹底的に誤答を分析して、「重要項目」「自分の弱点分野」の反省材料として使いこなしましょう。♥♥♥

▲今年最後の模試の「見直しプリント」

・11月進駿共通テスト見直しプリント ⇒コチラで見ることができます

・12月全統プレ共通テスト見直しプリント ⇒コチラで見ることができます

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