新年明けましておめでとうございます。昨年中はお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。みなさんのご多幸をお祈りします。
昔の「修身」の教科書(三年生)からの引用です。
正直
ある呉服屋に、正直な丁稚(でっち)がおりました。
あるとき、客の買おうとした反物に傷のあることを知らせたので、客は買うのを
やめて帰りました。主人は大層腹を立て、すぐに丁稚の父を呼んで「この子は自分
の店では使えない」と言いました。父は自分の子のしたことはほめてよいと思い、
連れて帰って他の店に奉公させました。
この子はその後も正直であったので、大人になってから立派な商人になりました。
それにひきかえて、先の呉服屋はだんだん衰えました。