加賀屋の料理

◎週末はグルメ情報!!今週は「加賀屋」の料理

 石川県能登半島の和倉温泉にある老舗旅館「加賀屋」は、創業は明治39年(1906年)です。12室の小さな旅館として始まった「加賀屋」は、昭和天皇・皇后両陛下、上皇・上皇后両陛下といった賓客ももてなす一流旅館となりました。創業112年の歴史ある伝統と格式・心のこもったおもてなしが評価され、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館ランキング100選」36年連続総合1位を獲得している、日本を代表する高級老舗旅館です。年間宿泊客が20万人を超える歴史ある大規模な和風旅館です。良質な温泉も人気ですが、日本の四季の移ろいを心ゆくまで感じることのできる和風情緒あふれるお宿です。一番人気は、北陸の素材に拘った季節感に溢れる料理だといいます。昨年の「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」(旅行新聞新社主催)でも、3年連続、39回目の総合1位に輝きました(2016年に一度だけ3位に転落し、これは事件だと思いましたが、すぐに復活しています)。この100選には、総合、もてなし、料理、施設、企画の5部門があり、全国の旅行会社による投票で選ばれるものです。私もぜひ一度泊まって「日本一のおもてなし」を体験してみたいと思っていましたが、念願が叶いました。細やかな気遣いや安心感に、このお宿の秘密を見た気がします。

 「加賀屋」の若女将・小田絵里香(おだえりか)さんが、こんなことを話しておられました。

 おもてなしは究極のお節介だと思っていて、半歩先に行く微妙な距離感を大切にしています。一歩も二歩も先に行ってしまっては勝手な振る舞いになってしまうので、お客様を見て、聞いて、心をつくしています。従業員には、自分の家族や友人をお迎えする気持ちでおもてなしをするように、と伝えています。

 ぐるりと海に囲まれた能登は魚介類の宝庫です。加賀野菜や能登野菜など伝統野菜にも恵まれた地でもあります。私が「加賀屋」でいただいた食事は、そんな「豊富な食材に向き合い、四季折々の旬を差し上げたく、今宵、お客様と料理人の一皿一皿の対話」そのものでした。季節ごとに厳選した旬の素材、地元の素材を使った料理が一品ずつ運ばれてきます。

 夕食は、一皿一皿運ばれてくる度に、係の方から詳しい説明を受けました。その雰囲気が最高でした。いただいた料理は次の通りです。詳しくは「加賀屋」のホームページの「料理」をご覧ください。⇒コチラです  もう一度ぜひ訪れてみたいお宿です。♥♥♥

食前   生姜みつ・・・生姜に含まれる辛味成分ジンゲロールが、血行を
            促進して身体を温めてくれます。
先附   ズワイ蟹

前菜   干し口子・・・ナマコの卵巣を塩漬けし、ひもに吊して干した物
            がのとの高級珍味として知られるようになりました。 
     鳥賊海女漬け 長芋・・・烏賊の塩辛に口当たりを柔らかくする
                 ために、蒸しウニを練り込みました。  
     梅貝旨煮・・・白バイ、越中バイとも呼ばれ、石川県では「梅貝」
            と呼んでいます。バイ貝の名から「福が倍になる」
            と縁起を担いでいます。
     なまこ手毬寿司
     金沢一本太ねぎ射込み
     兼六芋カステラ・・・「幻のサツマイモ」と言われる県産の品種の
               「兼六芋」。鮮やかなオレンジ色と強い甘み
               を生かして、しっとりとしたカステラに仕上
               げました。 
     白山堅豆腐サーモン巻き いくら添え

先吸物  加賀丸いもすり流し 白子つみれ・・・山芋の一種。強い粘りが
                       特徴で、とろろは胃袋の
                       粘膜を保護して、滋養強
                       壮や疲労回復に優しく作
                       用すると言われています。
造里   本日のお勧め盛り合わせ

煮物   合鴨治部煮・・・石川県の代表的な郷土料理です。鴨肉に甘みを
             閉じ込めるために小麦粉をまぶし、同時にとろ
             みを付け、その他季節の野菜を入れて山葵を添
             えました。

台物   能登いしる鍋(甘えび 帆立 鳥賊つみれ 餅湯葉 神馬草)
        ・・・いしるとはイワシやイカ、塩を原料として作られた
           魚醤・発酵調味料のことです。「能登のいしる」は、
           日本三大魚醤の一つです。その「いしる」と、里海
           里山の素材を使い、風味豊かな鍋に仕上げました。

選択料理 牛ロースステーキ・・・地元珠洲の手作り塩を振り、ほどよく焼き
                上げます。添えの西洋わさびは辛味がさっ
                ぱりと肉の旨味を引き立てます。

御飯   わくらむすび・・・石川県の代表的な保存食、ふぐの真子とふぐの
    (河豚茶漬け)   身の粕漬けが堪能できる一椀です。独特な香り
              と食感のふぐに緑茶に通した鰹出汁をかけて香
              高く仕上げました。

留椀   味噌汁 つみれ 岩のり
漬物   盛り合わせ
デザート 能登志賀ころ柿ムース・・・「最勝柿」を原料柿と使用して、古く
                  から伝わる伝統技法を用いて製造され
                  た干柿です。ムースと上の添えてある
                  ペーストで使用しています。 
     金沢純粋はちみつゼリー・・・金沢の犀川上流で採れた純粋はちみ
                   つです。殺菌作用があり、喉の痛み
                   や咳止め口内炎予防効果や、疲労回
                   復に優しく作用すると言われています。
     能登大納言蜜煮



 翌日の朝食も昨晩の夕食とはうって変わって心に残るものでした。♥♥♥

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中