『英語の新常識』

 元NHKラジオ講座「実践ビジネス英語」の講師・杉田 敏(すぎたさとし)先生が、現在生まれつつある最新の英語を紹介している最新刊本が『英語の新常識』(集英社インターナショナル)です。NHKラジオ語学講座の最長寿番組(32年半)で、常に社会の動きに呼応した英語を教え続けてきたカリスマ講師が、SNSなどで使われるインターネット用語、多様性社会と共に生まれた言葉、ポストコロナ時代に対応した新しい表現を解説しています。辞書や教科書では追いつけない言葉・用法・文法の変化がふんだんに紹介されています。「英語の常識は変わった!」と主張するカリスマ講師の集大成ともいってよい本です。最初は今の4倍くらいの分量があった膨大な原稿の中から、時代に沿った「新常識」に絞ろうということで、厳選したのがこの『英語の新常識』だそうです。「100年近いNHKの放送史上、最長の語学番組」で、常に最新の英語を日本に紹介し続けてきた杉田 敏さんの、エッセンスが詰まった1冊です。1日に平均14.7語、新語が取り入れられ、いまや100万語以上という膨大な語彙をもつ英語の奥深き世界を、この新書で堪能することができます。⇒詳しい紹介は出版社のチラシをご覧ください

【目次より抜粋】
第1章 英語学習の心構え
  最新技術をうまく利用する
  語彙を増やそう
  自分の英語力の「現在地」はどこか
  「APスタイルブック」から最新の用法を知る

第2章 英語の新常識
  タブー語の変遷
  辞書に載った放送禁止用語
  ジェスチャーにもタブーが
  すべての「黒人」が「アフリカ系アメリカ人」ではない
  制度的人種差別と批判的人種理論
  先住民たちの総称
  Latino, Latina, Latinx, Latin@
  スポーツチームのネーム変更
  Merry ChristmasからHappy Holidaysに
  多様性の時代
  political correctnessという考え方
  ダイバーシティを表すDE&I/変わる「美の基準」
  障害のある人は、「人」ファースト
  ジェンダーを理解する
  LGBTからLGBTQIA+に
  Ms.からMx.へ
  3人称単数のthey

第3章 消える言葉、生まれる言葉
  ライフスタイルの変化による死語
  パンデミックから生まれた言葉
  インターネット用語の変化
  ウイルスと津波
  インターネット以前と以後
  「やばい」言葉/「高齢者」を意味する婉曲語

第4章 語法にも文法にも大きな変化が
  語尾変化のルールに変化をもたらしたvax
  あいさつの言葉にも変化が
  伝統的な文法のルールも柔軟な運用が
  「レトロ」な紙製の本と電子書籍
  コロナ禍の新しいエチケット covidiquette

 著者は、元NHKラジオ「実践ビジネス英語」講師、昭和女子大学客員教授です。1944年、東京神田生まれで、1966年青山学院大学経済学部卒業後、「朝日イブニングニュース」の記者となります。1971年にオハイオ州立大学に留学、翌年修士号(ジャーナリズム)を取得。「シンシナティ・ポスト」経済記者から、1973年国際的PR会社バーソン・マーステラのニューヨーク本社に入社。日本ゼネラルエレクトリック取締役副社長、バーソン・マーステラ(ジャパン)社長、プラップジャパン代表取締役社長などを歴任しました。2021年3月まで通算32年半、NHKラジオでビジネス英語の講師を務め、2020年度「NHK放送文化賞」を受賞しておられます。三人称単数のthey、How are you?の答え方の変遷、ピリオド・アポストロフィの使い方の変化、OKサインがどうしてタブーになったのか、高齢者を意味する婉曲表現はelderlyで良いか、「黒人」を表す英語など、どのページを開いても、最新の英語の動向が詳しく観察されており、とても勉強になります。特にジェンダーや人種などに関する表現の難しさが実感できます。「言葉は変わる」という実態を余すことなく解説してくれていて、私は付箋を挟みながら面白く読ませていただきました(写真下)。最新の情報にアンテナを張り続けることの重要性に共感しながら読ませていただきました。♥♥♥

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