人物の個性や特徴を誇張して表現した肖像画「カリカチュア」。そのカリカチュアの腕を競う「ISCAカリカチュア世界大会2021」が、昨年11月14日~19日、約250人のアーティストが参加し、米国・ラスベガスで開催されました。そこで、日本の石原 瞳さん(いしはらひとみ、千葉県出身)が総合優勝を果たしました。石原さんは、総合優勝のほか、スタジオ作品部門で第2位、アウトスタンディングカートゥーンスタイル部門とベストカラー部門で第3位と入賞を果たしました。女性アーティストが世界一を獲得するのは、大会始まって以来初の快挙です。私は3年前に、新宿高島屋7階の「カリカチュアジャパン」のお店で、石原さんに似顔絵を描いていただきました。この爆笑似顔絵をいたく気に入ったので、私は自分のウェブサイト「チーム八ちゃん」のトップページのバナーに、これを使わせてもらっています。
大胆な色使いと独創的なタッチが特徴的です。世界大会の主催者に石原さんの作品の魅力を聞くと、「個性や特徴のつかみ方がすごい」と絶賛されました。石原さんの作品の特徴の一つが貼り絵のような独特の「質感」。デジタル機器で下書き、ペン入れの後、色を重ねる際にデータ化した切り貼りを使用しています。画家を目指していた父の影響を受け、2歳から絵を描いていた石原さんの小さい頃の夢は、少女漫画家になることでした。影響を受けた大好きな漫画家は、手塚治虫さんと種村有菜さん。華やかで可愛い絵や、キャラクタータッチが大好きでした。徐々に「自分の絵で人を感動させたい」という思いが強くなり、似顔絵アーティストとしての活動を始めました。高校卒業後⇒東京デザイナー学院イラストレーション科でイラストやデザインを学ぶ。⇒専門学校卒業後、⇒フリーイラストレーターを目指していたがうまくいかず挫折を繰り返す。⇒2014年、運命的にカリカチュアの世界と出会ったのち、⇒プロ養成コースに毎週通い、⇒2015年に念願のプロデビューを果たす。⇒翌年2016年から一般向けやプロを育てる教室の講師に就任。⇒2019年にクリエイティブ・ディレクターとマスコットキャラクターである「CJタコパス」をデザインする。⇒2020年オンラインでカリカチュア世界大会のセミナー講師を務め、今回悲願の「カリカチュア世界大会」総合優勝。今後は世界中に教室を開き、多くの人と絵で繋がり、人の心を温かくするような絵を描き続けることが目標だとか。おめでとうございました!これからもますますご活躍くださいね。私も本当に嬉しかったです。♥♥♥