「共通テスト」の総語数

 「共通テスト」に出題された英文の総語数が、昨年以上にまた増加しました。昨年よりも約500語も増加しています(素材文+設問+選択肢)。「センター試験」時代からの語数の変遷をグラフ化してみました(資料下)。80分という試験時間は変わらないのですが、語数は倍増していることが見て取れますね。生徒たちはとっても大変だ、ということがこのグラフからもお分かりいただけるのではないかと思います。大問数は6題で、総語数は約6,000語。二次試験に出題される長文読解問題(約500語~600語)10題分を80分で読む計算になります。この大幅な語数アップに対応するために、日頃から対策をしておく必要があると思われます。すなわち、①最後まで集中力を切らさずに、②一定の速さで読み続け、③英文の内容を正しく最後まで読み切る、といった読解の「スタミナ」をしっかりと鍛えておく必要があります。そのためには、英単語の重要性がますます高くなった、と言っていいと思います。

▲2月26日私の「オンライン講演会」のスライドより

 その内訳は下の表に示す通りです。ありとあらゆるジャンルの英文から成るこの分量を80分の時間内にこなそうと思ったら、1分間に150語くらいを読める英語力がないと、問題を最後まで解き切ることができないと思われます。多くの受験生が頭を抱えているのが、まさにこの問題です。

 「共通テスト」「速読力」を見ていない、というあり得ない批判をする先生がいます。総語数は昨年よりも約500語も増えています。普通に読んでいたのではとうてい読み終わりません。センター試験時代からどれぐらい総語数が増えているかを考えてもみてください。これが「速読力」を見ていないとなぜ言えるのでしょうか?「事実」に基づかずに、偏見と印象だけで物を言ってはなりません。♠♠♠

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