アン・クレシーニ先生

 今年も英作文を教えます。「英作文の指導に何か良い教材はありませんか?」と、よく先生方から質問を受けます。私はアン・クレシーニ先生(北九州市立大学准教授)「アンちゃんから見るニッポン」のバイリンガルブログを学期始めに必ず生徒たちに推薦しています。教材にも使います。アン・クレシーニ先生は、日本の滞在が長く、日本が好きすぎるアメリカ人です。日本語はペラペラで、バリバリの「博多弁」でこのブログを綴っておられます。数行の日本語が述べられ、一文一文その博多弁の日本語の後に、英語訳が載っているんです。この英語が現代英語のお手本のようなアメリカ英語で、私たちには勉強になるんです。最新のブログ記事は、「野球はbaseballじゃない」という非常に興味深い異文化論でした。

「アンちゃんから見るニッポン」コチラで読むことができます。

  アン先生は、まず博多弁で日本語を書き、それから英語に直しておられます。これメッチャ英語の勉強になります。変な参考書や問題集を使うよりも、生きた英語の勉強になるんです。ということで、私は生徒たちに、このブログを毎日見るように薦めています。生徒たちは、日本語と英語を交互に見ながら、現代のタイムリーな話題や、日本人が分かっていない英語の実態などに関して、英語の勉強ができるようになっています。本当に勉強になりますよ。英作文の勉強にはうってつけの教材なんです。一週間に一度「アンちゃんのことばカフェ」という動画も配信されます。これも英語の勉強には最高の教材です。例えば、「hospitalは「病院」じゃない」という最近の動画が面白かったですね。若い先生方にも、その魅力を紹介している八幡です。私の教えていた生徒の中に、一年間ずっとこのブログをチェックして、不明な英語の使い方をいつも質問に来る女生徒がいました。英語の力が飛躍的に伸びて、東北大学に合格しましたね。

 アン先生は、アメリカから日本に来て21年になる、「和製英語」研究・日本語研究が専門の言語学者です。私の紹介記事「morning callは和製英語?」コチラです。例えば、コチラ「和製英語」の記事などは勉強になりますよ。『ペットボトルは英語じゃないって知っとうと!?』(ぴあ、2018年)という、実に面白い読み物も出版しておられます。『即使える「病院英語」ハンドブック』(アルク、2018年)『バリバリウケる!ジャパングリッシュ』(アルク、2018年)『「カタカナ」英語を「通じる」英語へ』(アルク、2019年)『この日本語バリバリ英語にしにくいバイ!』(アルク、2019年)『教えて!宮本さん 日本人が無意識に使う日本語が不思議すぎる!』(サンマーク出版、2020年)などの著書がありますので、興味のある人は読んでみてください。最新刊は、「西日本新聞」の連載をまとめられた『アンちゃんの日本が好きすぎてたまらんバイ!』(リボンシップ、2022年)です。半端ない日本愛を語ると同時に、日米の異文化論となっています。面白い!今テレビやマスメディアにひっぱりだこの先生です。ピアス13個、指輪9個で、空港の保安検査には必ずひっかかるそうですよ。♥♥♥

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