巨人快進撃!

▲『月刊ジャイアンツ』最新号 大勢のクリアファイルがオマケ

 今年は巨人が快調で、現在も首位を走っています(と安心していたらヤクルトに3連敗を喫し首位陥落し3位に!)。私は珍しく気分がいいです。巨人が強いと、仕事がはかどります〔笑〕。「勝利と育成」。この二律背反するテーマを掲げてスタートした今年の巨人軍は、この2つの目標があったからこそ、快調なスタートダッシュを決めて飛び出したように見えます。育成選手から努力で這い上がった鍬原投手堀田投手は大活躍しています。ドラフト3位ルーキーの赤星投手も安定した投球で2勝1敗で、防御率1.69。手術明けの山崎投手も初勝利をおさめました。新加入の外国人投手シューメーカー投手も、あわや完全試合という活躍でした。新外国人選手のポランコウォーカーの二人は、打率こそ高くありませんが、ここぞというときにいい働きを見せてくれています。何よりもクローザーとして新記録を樹立した、今年のドラフト1位の大勢投手が安定した押さえとして機能しています。新たに加わったその若い力をムリ使いすることなく、リスクを回避しながら、しっかり実績を積み上げさせて2年後、5年後の土台作りをしながら、チームの戦力として機能させようとしています。やはりピッチャーが安定しているチームが優勝するものと思います。今年の巨人の開幕ローテーションの6人のうちの3人が実績のない新人でしたが、よく頑張っていると思います。桑田チーフ投手コーチの指導が実を結び始めています。

 これが「勝利と育成」という二律背反するテーマへの巨人の答えでした。「同じ力なら今年は若い選手を思いきって使うというのがチーム方針。もちろん実績のあるメンバーたちがガーッと上がってくるのもいいことではあるけど、経験値がないことをマイナスではなく、逆にプラスに捉えるような状態のチームを作っていきたい。それができれば、今年は新しいジャイアンツへの一歩を踏み出す年になるはずです」 原監督は若手起用についてこう語っています。

 その巨人・原 辰徳監督(63歳)が、4月17日(日)TBS系情報番組「サンデーモーニング」のスポーツコーナー「週刊御意見番」に、シーズン中にもかかわらず、現役監督として異例のゲスト出演をしました。昔はシーズン中の出演は絶対ダメだったものですが、規制が緩くなったようです。原監督「ファンあってのプロ野球ですから」とコメントしました。前日まで阪神に2連敗した直後で、司会の関口 宏さんから「あの阪神に負けてますが」と突っ込まれた原監督は、「ジャイアンツも接戦、接戦の中でそこそこの成績、タイガースも接戦、接戦の中での現在の成績。差は無いんです。その中で1本出るのか出ないのか。カープが調子が良いけど、投手力がいい。投手力が良いチームが絶対的なチームのような気がします」と感想を語りました。さらに「我が軍は投手、野手を含めて新しいメンバーが多く加わっていますので、多少なじむまでには少々時間を要する。必ずなじんだ状態でどこからでも攻撃ができる、守りにいける、そういう野球をしたい」と決意を語りました。

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 阪神が不振にあえいでいます(ぶっちぎりの最下位、がしかし巨人には強い!)。エラーが多いし、投手力が安定しない(抜群の抑えとして活躍したスアレスが退団した穴が埋められていません)ことが原因です。さらに春期キャンプ開始前日に、今季限りでの退任を表明した矢野監督に問題がある、と思私は思っています。キャンプスタート前日の退任表明など前代未聞です。今季限りで辞める人のために誰が一生懸命働くでしょうか?矢野監督に見い出されてレギュラーになってゲームに出ている選手は、何とか有終の美を飾らせてあげようと思って必死でやるかもしれませんが、控えや冷や飯を食っている選手たちは、「どうせ次に誰か来るんだろう」という心境でしょう。選手の気持ちが一つになって初めて優勝に向かうことができます。チームの士気が下がってしまいました。これは大きなミスでした。

 現役時代に三冠王を三度も獲得して、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満(68歳)さんは、中日監督の最終年(2011年)を振り返り、来季は契約しないという報道が出た際には、選手の前で「今季限りだ」とは言いませんでした。球団から会見を開くかどうか聞かれたといいますが、「何で開く必要あるんだ、こんなところで。シーズン中なのに。シーズンが終わったら辞めればいいだけのことでしょ」と拒否しました。これが正しい態度です。この年中日は、最大10ゲーム差を逆転して、リーグ連覇を果たし、日本シリーズでソフトバンクには敗れこそしましたが、落合政権では、8年間でリーグ優勝4回、日本一1回の輝かしい成績を残しました。その名監督を人気がないからと言って解任したことから、今の中日の没落が始まりました。シーズンを通して戦い抜くためには、絶対的な体力と技術を身につけることが必要です。そのための最短距離として落合監督が課したのは、超スパルタ練習、ゾッとするような練習漬けでした。どのチームよりも練習する。休めるのはオールスターの2日間だけ。休日は不要という厳しいものでした。その厳しい方針は、就任当時から一切ブレることはありませんでした。当初は選手間で戸惑いの声もあったようですが、いつしか「不休」は当たり前のこととなっていきます。オールスター休みの2日間でも、1日休んでも次の日には出てくる選手がいました。練習している方が自分の生活のリズムの一環として成り立っているからと言って、練習にきました。完全に野球をやって勝つための体制になっていたのでした。8年という長い年月をかけて勝てる集団を作り上げていったのでした。落合監督の退任後は、2位、Bクラス、以降昨年までAクラスは2020年の1回だけ。あれだけ憎たらしいぐらいに強かったチームは、長い低迷期に入っていきました。やはりここでもリーダーの存在が浮き彫りになります。

◎八幡「必敗の3原則」

 と、ここまでは快調だったんですが、阪神に3連敗するなど、広島戦にも惨敗を喫し、ヤクルトにも3連敗、ここにきて逆風が吹き始めています。「投壊」が原因です。故・野村克也さんは「負けに不思議の負けなし」と喝破しましたが、私は長年プロ野球、特に巨人の試合を見てきて、「必敗の3原則」を見つけました。①エラーする、②犠打が打てない、③無駄な四球(フォアボール)を出す、の3つです。

【具体例】 ①巨人のレフトのウォーカー選手の守備はザル。球に追いつくのも遅ければ、返球も山なり。これでは全部次の塁へ行かれてしまいます(でも打ってくれるから代えられない)。今季の巨人のチーム失策数は25で12球団ワースト。さらに遊撃部門で3年連続ゴールデン・グラブ賞を受賞中の坂本が(現在二軍調整中)、同ワーストの5失策を喫しています。昨季リーグ最少だった鉄壁守備陣に綻びが生じています。ゴールデンウィークの広島初戦では4つのエラー(6年ぶり)。これが全部失点に絡んでなんと12失点。第3戦もショートのエラーからの失点でした。 ②巨人の選手の送りバントの下手くそなこと(犠打最多の広島の上手いこと)。プロなんだからもうちょっと練習しろよ! ③6―1から逆転された赤星投手は、無駄なフォアボールを4つも出してランナーをためてはガツンと打たれ、追いつかれてしまいました。先日も4回までは完璧な投球をしていた戸郷投手が、相手ピッチャーにフォアボールを出して大量5失点です。今日も今村投手が5つのフォアボールで自滅しました。阪神戦3連敗はいずれもフォアボールからでした。試合後には桑田投手チーフコーチと救援陣が緊急ミーティングを開いて、改めて四死球撲滅を促しました。プロなんだからストライクを入れろよ!♥♥♥

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