今年は巨人が快調で、現在も首位を走っています(と安心していたらヤクルトに3連敗を喫し首位陥落し3位に!)。私は珍しく気分がいいです。巨人が強いと、仕事がはかどります〔笑〕。「勝利と育成」。この二律背反するテーマを掲げてスタートした今年の巨人軍は、この2つの目標があったからこそ、快調なスタートダッシュを決めて飛び出したように見えます。育成選手から努力で這い上がった鍬原投手や堀田投手は大活躍しています。ドラフト3位ルーキーの赤星投手も安定した投球で2勝1敗で、防御率1.69。手術明けの山崎投手も初勝利をおさめました。新加入の外国人投手シューメーカー投手も、あわや完全試合という活躍でした。新外国人選手のポランコとウォーカーの二人は、打率こそ高くありませんが、ここぞというときにいい働きを見せてくれています。何よりもクローザーとして新記録を樹立した、今年のドラフト1位の大勢投手が安定した押さえとして機能しています。新たに加わったその若い力をムリ使いすることなく、リスクを回避しながら、しっかり実績を積み上げさせて2年後、5年後の土台作りをしながら、チームの戦力として機能させようとしています。やはりピッチャーが安定しているチームが優勝するものと思います。今年の巨人の開幕ローテーションの6人のうちの3人が実績のない新人でしたが、よく頑張っていると思います。桑田チーフ投手コーチの指導が実を結び始めています。
これが「勝利と育成」という二律背反するテーマへの巨人の答えでした。「同じ力なら今年は若い選手を思いきって使うというのがチーム方針。もちろん実績のあるメンバーたちがガーッと上がってくるのもいいことではあるけど、経験値がないことをマイナスではなく、逆にプラスに捉えるような状態のチームを作っていきたい。それができれば、今年は新しいジャイアンツへの一歩を踏み出す年になるはずです」 原監督は若手起用についてこう語っています。
その巨人・原 辰徳監督(63歳)が、4月17日(日)TBS系情報番組「サンデーモーニング」のスポーツコーナー「週刊御意見番」に、シーズン中にもかかわらず、現役監督として異例のゲスト出演をしました。昔はシーズン中の出演は絶対ダメだったものですが、規制が緩くなったようです。原監督も「ファンあってのプロ野球ですから」とコメントしました。前日まで阪神に2連敗した直後で、司会の関口 宏さんから「あの阪神に負けてますが」と突っ込まれた原監督は、「ジャイアンツも接戦、接戦の中でそこそこの成績、タイガースも接戦、接戦の中での現在の成績。差は無いんです。その中で1本出るのか出ないのか。カープが調子が良いけど、投手力がいい。投手力が良いチームが絶対的なチームのような気がします」と感想を語りました。さらに「我が軍は投手、野手を含めて新しいメンバーが多く加わっていますので、多少なじむまでには少々時間を要する。必ずなじんだ状態でどこからでも攻撃ができる、守りにいける、そういう野球をしたい」と決意を語りました。
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