これぞエース!菅野智之

 ゴールデンウィーク期間中は1勝9敗と沈んだ巨人。でもこれぞ「エースの姿」です。巨人は12日のDeNA戦(横浜)に4ー1で勝利。右ひじ違和感から登録抹消後、復帰登板となった菅野智之投手(32歳)が走者を出しながらも粘り強く投げ、6回100球5安打1失点で4勝目。巨人は今季ワーストの5連敗中だったが、エースの帰還で6連敗を阻止し(チームの5連敗以上を止めたのは6度目で桑田真澄以来)、4位から3位に浮上しました。

◎フライもゴロも捕れない巨人!!31失策!

 この日の菅野投手はナインを鼓舞する姿勢も光りました。試合開始から激しい雨が降りしきり、チームはミスを連発(今年の巨人はエラーが31失策、12球団一多いんです。与四死球もリーグワースト。これもひどい。⇒「八幡必敗の3原則」コチラ)します。初回先頭の桑原の打球は打ち取ったかと思われたのですが、送球難を抱えるウォーカーをカバーしようと深追いした遊撃の中山が落球(記録は左二塁打)。このミスが響き失点すると、4回は右翼手・ポランコソトの飛球をグラブに当てながらも落球(記録は右二塁打)、5回にも二塁手・広岡関根のゴロをファンブルするなど、味方の度重なる拙守に足を引っ張られながらも、そのたびに「大丈夫!」とグラブを叩いて、ナインを勇気づけました。魂のこもった投球でした。「チームを鼓舞するような投球をできればと思っていた」そうです。1点リードの6回。先頭の牧に二塁打を許しピンチを招くと、ギアを上げました。ソト大和を連続三振に打ち取ると、四球をはさみ、二死一、二塁で迎えた代打・藤田を外角速球で空振り三振に斬ると雄たけびを上げました。「ここをゼロでいけばより勝利に近づく」とギアを入れ替え、闘志をむき出しにしました。

 こういった菅野投手の姿勢が勝利に結びついたのでしょう。以前は味方にミスが出たり、納得のいく投球ができなかったら、明らかにマウンド上で不服そうな表情を見せていましたが、この日だけは徹底してフォローに回っていましたね。チームに一体感が生まれたことも大きかったと思います。降板後もナインをねぎらい、ベンチで懸命に勝利を願う姿がありました。「今日の1勝で良い流れになると思う。明日からチームも頑張ってくれると思います」菅野投手。(実際3連勝しました)。チームに欠かせないピースが、まずは一人戻ってきました。

 病み上がりで、決して万全の状態ではありません。守りに足を引っ張られても、それでも懸命に腕を振るエースの姿に打線も奮起しました。3回にはポランコ岡本和のアベックアーチも飛び出し、菅野を援護します。4回にはプロ15年目で初となる中田の送りバントで1点をもぎ取りました。8回には中田の2点本塁打でさらに追加点を奪い、最後は大勢が締めました。菅野が抜けたチームは、試合前まで5連敗と苦しんでいましたが、見事、連敗ストッパーの役割を果たしたことに「何とか粘って投げられればと思っていた。いい結果につながって良かった」と安堵の表情を見せました。

 試合後、「エースの役目」のタイトルでブログを更新した、巨人の大エースだった堀内恒夫さん。「菅野が1軍のマウンドに戻ってきた」と書き始めると「まだ本来の姿じゃないけれど俺はエースの役目を果たしてくれたと思ったよ。内容的にはいえば菅野の本質的なところは50%も出ていないが結果的には良かった」とした上で「ようするに調子がいいときに勝てるのは並みのピッチャー。エースの役目とは自分の調子が悪いときにいかにチームが勝てるかどうかなんだ。これからの菅野に期待しよう」と結びました。まさにこれぞ真のエース、快投でした。♥♥♥

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