毎日このブログの下書き原稿(今日現在で1,446本)を、「ダブルクリップ」で挟んで、鞄の中に入れて持ち歩いています。松江駅の「ドトール」で、米子往復の電車の中で、駅のホームでの待ち時間に、ご飯を食べに入ったレストランで、授業の合間に、時間を見つけてはお気に入りのエナジェルインフリーのピンク(0.7㎜)を使って校正をしています。持ち歩く原稿が溜まってきて分厚くなってくると、小型のクリップでは挟めないので、最も大きな「ダブルクリップ」が必要になってきます。最も大きなものは、文房具の専門店に行かないと手に入りませんので、今日は白潟本町の「原文タイプ パピロ21」まで行ってきました。タイプライターを使っていた学生時代から慣れ親しんだ文房具専門店です。ダブルクリップの最大のものと最小(ミニ)のものがどれくらい違っているかは、下の写真をご覧になれば分かると思います。
もっと大きな「特大」クリップが、東京の「伊東屋」などには売れています。東京大・京都大志望者のために私が編集した英語演習プリント&解説が300枚ほどあるんですが(写真下)、これを留めておくためには、この「特大」が必要になってきます。どれくらい大きいかは、ミニと比較してみるとよく分かります。

なぜこれを通称「ダブルクリップ」と呼ぶのか不思議でしょう?クリップの持ち手を折りたたんで横から見るとアルファベットのWの形をしています。このW(ダブリュ)がダブルと変化したものらしいんです。この「ダブルクリップ」はテコの力を利用してレバーでクリップを開くようになっています。結局、横から見た形がアルファベットの「W」に見えるから、「ダブルクリップ」ということなんですね。
この「ダブルクリップ」は、1910年にアメリカのルイス・エドウィン・バルツレー氏が発明したものです。ワイヤーレバーを使ってテコの力で板バネの口を開く構造は、100年以上前の発明段階からなんら変わっていません。実際に出された特許の書類(写真下)と比べても、見た目は現在の市販品とほぼ一緒ですね。2~100枚を超える紙を簡単に束ねられて、不要になればすぐ外せて元通り。100年以上の長きにわたって進化する必要がなかったぐらいに、優れた製品なのです(材質は多少進化している)。

▲米国特許商標庁に登録されているダブルクリップ(Paper-binding clip)の画像より