ダブルクリップ

▲白潟本町の「原文タイプ パピロ21」

 毎日このブログの下書き原稿(今日現在で1,446本)を、「ダブルクリップ」で挟んで、鞄の中に入れて持ち歩いています。松江駅「ドトール」で、米子往復の電車の中で、駅のホームでの待ち時間に、ご飯を食べに入ったレストランで、授業の合間に、時間を見つけてはお気に入りのエナジェルインフリーのピンク(0.7㎜)を使って校正をしています。持ち歩く原稿が溜まってきて分厚くなってくると、小型のクリップでは挟めないので、最も大きな「ダブルクリップ」が必要になってきます。最も大きなものは、文房具の専門店に行かないと手に入りませんので、今日は白潟本町「原文タイプ パピロ21」まで行ってきました。タイプライターを使っていた学生時代から慣れ親しんだ文房具専門店です。ダブルクリップの最大のものと最小(ミニ)のものがどれくらい違っているかは、下の写真をご覧になれば分かると思います。

▲ブログ原稿をこうやって持ち運ぶ

▲ダブルクリップの大とミニ

 もっと大きな「特大」クリップが、東京の「伊東屋」などには売れています。東京大・京都大志望者のために私が編集した英語演習プリント&解説が300枚ほどあるんですが(写真下)、これを留めておくためには、この「特大」が必要になってきます。どれくらい大きいかは、ミニと比較してみるとよく分かります。

▲今度は特大とミニ


 なぜこれを通称「ダブルクリップ」と呼ぶのか不思議でしょう?クリップの持ち手を折りたたんで横から見るとアルファベットのWの形をしています。このW(ダブリュ)がダブルと変化したものらしいんです。この「ダブルクリップ」はテコの力を利用してレバーでクリップを開くようになっています。結局、横から見た形がアルファベットの「W」に見えるから、ダブルクリップ」ということなんですね。

 この「ダブルクリップ」は、1910年にアメリカのルイス・エドウィン・バルツレー氏が発明したものです。ワイヤーレバーを使ってテコの力で板バネの口を開く構造は、100年以上前の発明段階からなんら変わっていません。実際に出された特許の書類(写真下)と比べても、見た目は現在の市販品とほぼ一緒ですね。2~100枚を超える紙を簡単に束ねられて、不要になればすぐ外せて元通り。100年以上の長きにわたって進化する必要がなかったぐらいに、優れた製品なのです(材質は多少進化している)。

▲米国特許商標庁に登録されているダブルクリップ(Paper-binding clip)の画像より

 とはいえ、欠点が存在しなかったわけでもありません。自分で「ダブルクリップ」を使ってみればすぐ「ははーん、アレだな」と分かると思います。とにかくバネが固いのです。100枚以上の紙をがっちり束ねる必要上、板バネの弾力はどうしても強くなってしまいます。その弾力を細いレバーでグイッと広げるのですから、いくらテコの力を使っているとはいえ、なかなかの腕力が必要になってくるのです。弾力が強い大サイズともなると、女性やお年寄りにとっては使うのもイヤだなと感じるレベルでしょう。近年、プラスから「エアかる」という画期的な「ダブルクリップ」が出て話題となりました。「てこの原理」を応用した新機構により、開く力を従来品比で最大約50%に削減し、空気のように驚くほど軽く開くことができるダブルクリップです。「エアかる」というのは、空気のように軽く開けられるという意味です。⇒私はコチラに詳しく紹介しましたのでご覧ください。♥♥♥

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