麦なでしこ

 今井書店学園店(写真上)にはここ数十年、もう何千回も通っているんですが、その裏の川沿いに可愛らしい「麦なでしこ」が咲いていることには気付きませんでした。今日は開店時間までに10分ほどあったので、裏側に回ってみると、初めて群生した「麦なでしこ」を見ることができました。松江にはもう長く住んでいながら、「エーッ、こんなところがあったんだ!」という新発見が今でも少なくありません。その度に、新鮮な驚きと喜び、感動を味わっています。

 5月〜7月頃に咲く「麦撫子(ムギナデシコ)」は初夏を知らせる花です。風にそよぐ姿が気持ち良さそうですね。学名のAgrostemma(アグロステンマ)は、ギリシャ語で「畑」を意味する“アグロ”と、「王冠」を意味する“ステンマ”から名付けられました。鮮やかで可愛らしい花姿が人気のアグロステンマ。ヨーロッパでは麦畑の雑草で知られ、その性質は丈夫で育て方も簡単なお花です。鮮やかで可愛らしい花姿が人気のアグロステンマ。花壇や野原いっぱいに小さなピンク色の花が咲く姿はとても魅力的です。こんなお花がお家に咲いていたら素敵ですよね。

 地中海沿岸が原産で、ヨーロッパでは麦畑の雑草として知られている丈夫な草花です。日本には明治時代に渡来しました。5枚の花びらに放射状の筋が入った、花径5~7cmほどの花を咲かせます。花色は基本ピンク色で、5枚の花弁は少し外側にカールしており中心が白く外側へグラデーションになっています。また花の中心から恋色の筋が放射状に入っているのが特徴です。茎葉は細く柔らかくナデシコ科の特徴を持っていますが草丈は60cm~90cmほどまで伸びます。野や花壇いっぱいに咲く姿は優しげな雰囲気があり景色を鮮やかに彩ります。アグロステンマは小さな見た目とは裏腹にとても丈夫で繁殖力が強い植物です。そのため自生地では園芸としての栽培は少なく、日本でも半野生化した姿を見かけることができます。花言葉は「気持ちがなびく」、「自然を好む」、「小国の王」などです。風にユラユラそよぐ姿は、見ていてとても気持ちの良いものです。それに学名の“麦畑の王冠”よろしく「小国の王」というのもピッタリな気がします。♥♥♥

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