「人生は50メートル走」

 成功する経営者の特徴として、私の尊敬する経営コンサルタントの小宮一慶(こみやかずよし)さんは、かつて以下の5つを挙げておられました。


《成功する経営者の5つの特徴》
1.「せっかち」であること
2.「人を心から褒められること」
3.「他人のことでも、自分のことと同じように考えられる」
4.「優しくて厳しい」
5.「素直さ」

 今日ご紹介する「人生は50m走」の話は、1.「せっかち」であることの項目において語られています(戦前の大阪師範学校の教師で、将来教員になるべき若者たちに対するアドバイスが書かれた、森信三『修身教授録』(致知出版)で学ばれたようです)。長い人生はよくマラソンに例えられます。確かに人生は長丁場で、苦しいマラソンのようです。しかし、それを頭からマラソンだと思っていると、先は長いなと感じて、「今日はまあいいか」「明日にしておくか」「今日はしんどいから、これは明日にしよう」という甘えた気持ちが湧いてきてしまいます。人間は弱い存在ですから、何でもかんでも後回しにしてしまいがちです。それを戒める意味でも「人生は50m走」なんでしょう。何かをやると決めた時には、50メートル走だと思って全力を出さなければ、実力は上がりません。

 この話を読んだとき、人生を「長距離走」ではなく、「短距離走の積み重ね」として捉えているのはとても面白い視点だと思いました。経営者はゴールに到達するため、自分に甘えることなく、前倒しにして行動することを心がけなければならない、行動を前倒しすることで様々なチャンスをつかみやすくなります。さらに、目標は「いつまでに達成する」というように期限を設けるものですから、前倒しで行動することで、成果も早くあがります。ゴールまでの道のりを細分化して、小さなゴールをたくさん作ることも目標達成のためには重要です。仕事のToDoリストを細かく設定して終わらせていくように、小さな達成感を得ることはモチベーションの継続に欠かせません。短く区切り、ダッシュで前倒しする点から、「短距離走の積み重ね」で表しているんですね。この50m走のたとえ話は目標達成のプロセスを鋭く捉えていると感じます。毎日を全力で走り続けろという風に聞こえるかも知れませんが、何事も先延ばしにせずに、やれることは今日中にやろうとする意識を持って行動しようということです。英語の有名な諺にも、Don’t put off till tomorrow what you can do today.(今日できることは明日に延ばすな)というのがありますね。つい誘惑に負けて先延ばししたくなりますが、目標達成のため、毎日コツコツと全力疾走していきましょう。(ちなみにフルマラソンは42.195kmなので、50m走を844回すれば目標達成です!)♥♥♥

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