ピーター・ベンチリー(Peter Benchley)の小説Jaws (1974)を、ペーパーバックで読んだのは大学生の頃だったでしょうか。その小気味よい英語にはまってしまい、その後、同じ著者の小説を何冊か買い求めて読んだ覚えがあります(The Deep, The Island)。そして1975年に、スティーブン・スピルバーグ監督の初期の代表作である同映画を見ました。小さなビーチで、ホオジロザメが人を襲う事件が次々と起こります。警察署長のブロディは海洋学者のフーバーらとともに退治に向かいますが、そこに現れたのは想像を絶する巨大ザメ。あの不気味な音楽とサメの凶暴性は、今でもはっきりと記憶しています。そんなわけで、映画「ジョーズ」をモチーフにしたテーマパーク・USJの「ジョーズ」は、私のお気に入りのアトラクションなんです。高い所から落ちたり絶叫系のアトラクションではないので、心臓の弱い私でも大丈夫です。
ウォーター・ワールドへ向かう道に大きな女性の看板があります。このなんとなく通り過ぎてしまうアミティ・ビレッジの看板は、映画「ジョーズ」に登場した「落書き看板」を再現したものです。アミティ・ビレッジに人食いサメが現れた事件をきっかけに、「アミティの看板に子どもたちがサメの背ビレと吹き出し「HELP!! SHARK」と落書きした」というストリーです。
のどかな漁村アミティ・ビレッジの入り口には、巨大なサメがぶら下がっており(ハンギング・シャーク)、観客との記念撮影が行われていました。「ハイ、ジョーズ!」がお約束みたいです。無様に吊り下げられた人食いザメは、今もなお凶暴な歯をむき出しにしており、多くの犠牲者を出した、かつての惨劇や恐怖を彷彿させて、アトラクション会場へと誘っていました。
