「叶匠壽庵」の水羊羹にメロメロ

◎週末はグルメ情報!!今週は水羊羹

 真夏の蒸し暑い季節には、みずみずしい「水羊羹」が口当たりのよいさわやかなスイーツとなりますね。私は昔から水羊羹と言えば、もう京都の「鼓月」(こげつ)のものと決めています。⇒「鼓月」の詳しい私の紹介はコチラです  今回、岡山・高島屋「鼓月」にはまだ水羊羹が出ていませんでした。残念!仕方なしにもう一つ私の好きなお店の「叶匠壽庵」(かのうしょうじゅあん)に回って水羊羹」を求めて帰りました。店員さんの男性はあまり感じがよくありません。嫌な思いをしました。「叶匠壽庵」は、1958年創業の老舗和菓子店で、総本店は滋賀県の大津市にあります。創業60年で、革命的な和菓子を次々に生み出し注目されている和菓子メーカーさんです。

▲現在の水羊羹はこんなケースに入っている

 「叶 匠壽庵の水羊羹」に使用するのは、創業百年の歴史をもつ長野県「小笠原商店」の天然糸寒天。厳選した天草と、南アルプスからの清らかな伏流水が素材のすべてです。昔ながらの製法で、凍てつく寒さの中、寒天を外気で凍らせて、日光と風で溶かし、天日乾燥することを、およそ2週間繰り返します。長野県伊那地域は、冬場の寒さが厳しく、乾燥して晴天が多いことが寒天づくりに最適なのです。寒天の国内生産量のうち流通量はわずか2%といった希少な商品です。天草100%で作られた伝統的製法の糸寒天は、粉寒天と比較して、保水性・粘弾性に優れています。寒天の成分は、水分以外の80%が食物繊維そのものであり、カロリーはゼロです。

 ここ「叶匠壽庵」の水羊羹(1個324円)は、口溶けもなめらかで、小豆の風味が広がる夏にうってつけの涼菓です。自家製餡にこだわって、小豆の粒にまでしっかりと色が移るまで炊き込む濃厚なこし餡です。いくら手間がかかろうとも、自分たちの手で製餡するのは、菓子屋としてのプライドだそうですよ。餡に合わせる寒天は、口当たりの良い糸寒天。口に含むとすーっと溶けてゆくあの感覚に糸寒天は欠かせませんね。夏は涼しく、の心が込められた一品です。実に美味しい!

▲昔の水羊羹はこんな竹のカップに入っていた

 最近の話題を。「叶 匠壽庵」は滋賀県大津市の里山の中で、菓子の素材や、季節の花々を育て、自然と共に生きる暮らしとお菓子づくりを営んでいます。近年の環境問題に対して、「我々にいまできることは?」と真摯に問いかけ、レジ袋の廃止やプラスチックスプーンの削減などを進めてきました。プラスチック使用量を82%削減。「叶 匠壽庵の水羊羹」と言えば、独自の発想から生まれた竹を模した容器がそれまで長年愛されてきました。涼感ある佇まいから好評でした。しかし、竹容器はプラスチック量の観点から環境に大きな負荷がかかります。25年続く看板商品の容器を、社内・外の惜しむ声もありましたが、プラスチック量の年間55トン削減を計画した新容器にリニューアルしました(原料となる樹脂を25gから5gに減量)。容器が大きく様変わりしており、最初は分からずに、ちょっとビックリしました。今流行のSDGSの流れですね。寒天づくりにおける氷の結晶から着想した古典柄「麻の葉」をモチーフとして形状を構築。手間を惜しまず、小豆の味を大切にしたなめらかな口あたりの味はそのままに、伝統美をベースに涼感あふれる現在のカタチとなりました。麻の葉柄には無病息災、長生きといった願いが込められているとされています。日本文化を守り、時代に寄り添うカタチで、新しい夏がやって来ます。♥♥♥

▲現在の容器です

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