一昨年、東海道新幹線の最新型車両「N700S」に初めて乗った時に(⇒私の乗車レポートはコチラです)、車内のワゴン販売員の方から新型車両の記念グッズを何点か購入したのですが、その中の一つに、ロゴや車両イラストがデザインされたアルミのアイスクリーム用のスプーン「N700Sアルミアイスクリームスプーン」がありました。2020年12月26日に発売されたこのスプーンは、東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」の車内のみで販売していました(最近はオンラインでも)。お値段は税込み600円です。JR東海の子会社で東海道新幹線の車内販売などを手掛けるジェイアール東海パッセンジャーズの商品です。発売直後から大好評で、数日で売り切れたと言いますよ(一般的な鉄道グッズと比較して10倍の売れ行き)。
「N700Sアルミアイスクリームスプーン」は、2020年7月に13年ぶりにフルモデルチェンジして導入した新型車両「N700S」のロゴマークと車両イラストをデザインした商品で、かたいアイスクリームも少しずつ溶かしながらすくえるように、熱伝導率の高いアルミ製にして、スプーンを持つ手から体温が伝わるように工夫しました。手の熱が伝わることで、アイスクリームが溶けやすくなるのです。東海道新幹線の車内で販売している「スジャータアイスクリーム」は、スプーンが入らないほどカチカチに冷えていることで知られ、インターネット上などでは「シンカンセンスゴイカタイアイス」などと呼ばれて親しまれています。室温で溶かしてから食べる、少しずつ削って食べるなど、“食べ方”が話題になることも多いアイスクリームなんですが、今回、車内販売を行う同社自らが、食べ方の方法の一つを「特製スプーン」という形で提案した格好となりました。
スプーンとしては小さめのサイズで、本当にアイスクリームのスプーンサイズです。白いインクで、N700Sのロゴと新幹線が描かれています。裏側には「アルミニウム」の文字とメイドインジャパンの文字が。
新幹線の中でしか買えなかったスプーン(今はオンラインショップでも購入可能)、小さくて持ち運びはしやすいですね。車内販売で買える600円のスプーンは、お土産にピッタリかもしれません。赤・黄・オレンジ・青・黒・緑の6色が販売されています。車内で、もちろん私は青を求めました。N700S3回目となる今回の乗車では、緑色も求めました。描かれている新幹線のイラストも微妙に違っていますね(写真下)。このスプーン重宝しています。
このアルミスプーン、実現に課題があり、当初はボツになっていたそうです。車内販売でスプーンとアイスクリームを買って、スプーンに「洗ってからお使い下さい」と書いてあった場合、乗客は困ってしまいますね。2020年7月、ジェイアール東海パッセンジャーズの中村明彦社長が、SNSで友人から「東海道新幹線車内でアルミスプーンを販売したらどうか?」と提案されたそうです。改めて「洗わないでいいスプーン」を探すことにしました。そして実現したのがこのスプーンでした。暑い夏を迎えアイスクリームを食べることが多くなった今日この頃、大活躍しているのがこのスプーンです。♥♥♥