諦めない

▲「ホテル一畑」(松江)で初めて渡部先生にお会いしました

 学生時代に、故・渡部昇一先生のベストセラー『知的生活の方法』(講談社現代新書)に魅せられて以来の大ファンです。私の生き方を大きく変えることになった一冊と言えます。今でも、生徒たちにはこの本を勧めているんです。「ブックオフ」などで、この本が110円で売られているのを見ると、悲しくなります。私の人生を決めた本が110円かよ、という気持ちです〔笑〕。渡部先生は、「人生で一番大切なことは何か、一つあげよ」と、問われたら躊躇なく「できない理由を探すな!と言いたい」と断言しておられます。どんなに困難なことでも、努力を絶やさない人には、不思議なことに、天の一角から「助けのロープ」が下りてくるのです。私もそんな体験を何度もしました。次は「鉄砲打ちの名人」の話です。

 鉄砲撃ちの名人に、電線の上と地面にいる鳥とどちらが簡単に撃ち落とせるか?と聞いてみる。一見、地面にいる鳥のほうが撃つのはたやすそうである。しかし彼は、電線の上にいる鳥も地面にいる鳥も、撃つには同じくらいの労力と技量が要るというのである。難しさとしては大差なく、むしろ電線の上にいる鳥を撃つほうがかえって楽かもしれないということである。つまり、一見難しそうな目標をもっても、実はそこへの到達はそれほど困難というわけではなく、逆に簡単そうな道も楽々行けるわけではないということだ。どっちみち苦労はするのであるから、ならば目標は高く掲げたほうが良い、ということになる。

 「できない理由を探さずに、目標を高く掲げて、努力せよ」と、毎日生徒には話しています。興味のある人は、先生のベストセラー本『自分の壁を破る人破れない人』(知的生き方文庫)を読むといいでしょう。

 よく言われることですが、その道で一流になっている人は、必ずその人なりの「品格」や「風格」が顔や背中ににじみ出ているのものです。またそういう人は、人から厚く信頼され、盛り立てられ、人間的にも魅力が増し、さらにいい仕事、大きな仕事をしておられます。その様な人に共通していることが一つあります。それは、自分の手に負えそうにない壁にぶつかっても、決して諦めないことです。「簡単に物事を諦めない」のです。今は難しくてすぐ実現できなくても、「いつか必ず自分にはできる!」「やるための理由、手段」を掲げて努力を絶やさず、それがいつしか品格となって顔に現れたような人には、不思議なことに、天の一角から「助けのロープ」が下りてくるのです。

 人生でいちばん大事なことは何か?「できない(やらない)理由を探すことなく、志を保ち、自分で自分を尊敬できる人間になれ」これが、故・渡部昇一先生の考える「自分の品格」でした。「天からのロープ」を味方につけて頑張りたいものです。♥♥♥

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