外見も大事

 ナショナルの創業者松下幸之助さんの、社長時代のエピソードです。東京に赴いた時、時々寄っていた銀座のある理髪店で、店員が松下さんの頭を刈りながら、こう言ったのです。下さん、もっと頭髪を大事にしなければいけませんよ。常にどんな刈り方がいいか、どん なヘアースタイルがいいか、自分で研究しなければいけません。」―「ほう、そうですかね」―「ええ、そうですよ。銀座4丁目にあなたの会社のネオン広告塔がありますね。あのようにいくら宣伝をしていても、あなたの頭を見ればあなたの会社の製品は買う気がしない、というのでは困ります。やはり、常にきれいにしておいていただきたい。あなたの頭も立派な会社の広告塔だと思うんですよ」 松下さんは、すっかり意見をされてしまいました。しかし、その意見がいちいちもっともなだけに、大いに感心し、帰りにはその店員にチップをはずんだのでした。それまで松下さんは、髪の格好については全く無頓着な方でしたが、それ以来、頻繁に理髪店に通い、髪や身だしなみに気を使うようになったそうです。「外見じゃないよ、心だよ」と言う人があるかもしれません。確かにその通りではありましょうが、第一印象で判断されるのもまた事実でしょう。やはり、松下さんのように、顔も頭も、自分の会社や家庭あるいは自分白身の「広告塔」である、そのくらいの気持ちを持って、周りの人に好感を与えられるよう努力していかなければならないのではないでしょうか。(PHPより)

 前任校で、学級日誌にこんなことを書いてくれた生徒がいました(私は学級日誌は製本して取ってあります。年をとってから読み返してみると実に面白いんです):

 今日は特に変わったことはありませんでしたが、暑さにも変わりはなく、いつものように蒸し暑かったです。暑さに関してシャツを入れるということについて考えてみました。やっぱ暑い時はシャツを出したいです。僕も2年のころ「暑いから」とか「みんなが出しているから」とかでだらしなくシャツを出していました。何であの時出していたんだろう?やっぱ自分の中で何か普通の人とはかけ離れた考えを持っていたんだろうと思います。本当に未熟でした。シャツを入れるというごく普通のことが今頃になって分かり何て低レベルな人間人だったんだ自分は、と反省しています。やっぱり身だしなみは大切茫と思います。だってそれだけでどんな人間かということを決めつけられるから、いくら暑くてもいくら自分でカッコイイと思っていても、周りの人の反応は一つ「だらしない」ということだけだし、僕も2年の時おばあちゃんに「だらしないから入れんさい」と言われたことを覚えています。あの時からちゃんと入れておけばよかったと後悔もありますが、今はちゃんと入れています。それどころかシャツを入れておいた方がピシツとしていてカッコイイなとも思いますし、部活の後輩がシャツを出していたら、「シャツを入れろよ」と口うるさくまでなってしまいました。でもいくら言っても入れない後輩もいます。自分も同じじ学年の頃出していたから大きいことは言えませんが、「わかってないなあ」と心の中で思っています。これからはできるだけ後輩にシャツを入れろと言うことを口を酸っぱくして言っていきたいと思っています。そしていつの日か、津高生全員がシャツをちゃんと入れている所を思い浮かべています。(3年1組6月13日学級日誌より

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