「海響館」

 下関市市民の誇れる施設として、下関市立しものせき水族館海響館」(入館料2,000円)の名前は必ず挙がるのではないでしょうか?九州の門司港から、関門連絡船」に5分ほど乗り、船着き場からちょっとだけ歩くと到着です。100種類を超える「フク」(下関では「福」に因んで濁りません)、ペンギンが空を飛ぶように見える海中トンネル、日本最大級のペンギン展示施設「ペンギン村」、イルカとアシカの共演ショーなど、決して大きな施設ではありませんが、海の魅力がギュッと凝縮した水族館です。世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」より、「世界の人気観光スポット2015~動物園・水族館編~」において、日本の水族館第3位、アジアの水族館第5位に選ばれており、水族館として質の高い展示を行っていることが分かります。来館者の記憶に残る「生き様展示」を目指しているのです。

 正面階段を上がったところが入館口となります。私が訪ねた時も、大行列ができていましたよ。

 「海響館」入館口を入ると、大きく分けて二つのルートに分かれます。手前右手はペンギンと「アクアシアター」方面(バリアフリーマップはこちらよりスタート)、奥左手は水槽方面となります。突然暗くなり、ブラックライトだけの不思議な世界に、エスカレーターが連れて行ってくれます。それではエスカレーターに乗って、水槽へと進んでみましょう。

 ブラックライトの光に照らされて、クリスタルが妖しく輝きます。深~い深~い海にいざなわれていくような感覚になってきますね。

 海響館の目の前に広がる関門海峡をテーマにした関門海峡潮流水槽は、見所の多い水槽でした。

 「海中トンネル」はトンネル状の水槽で、ダイバー気分を味わうことができます。頭上を見上げると、ウロコがキラキラと光りに反射するイワシの大群が忙しく泳ぐ姿を見ることができます。どこの水族館で見ても、イワシの大群(5万尾)はものすごい迫力ですね。イワシがこのように群れる不思議な理由については以前に書いたことがありますので、⇒コチラをご覧ください。そこに悠々とエイが舞う様子は、思わず足を止めて眺めたくなる景色です。「ししおどし」の装置によって起こる大きな波しぶきで、イワシの群が形を変えて泳ぐダイナミックな動きは圧巻です。

 世界中のフグの仲間100種類以上が展示されているのは、世界でもここだけです。世界一の「フグコレクション」を見ることができるんです。個性豊かなフグの表情に癒やされたことでした。大型の「トラフグ」や「マンボウ」、カラフルなフグなど、世界中の各種多様なフグに出会うことができます。

 私の大好きなクラゲのコーナーも心癒やされる場所でした。高さが約2.5mある円柱水槽での展示です。昨年「京都水族館」にクラゲを大特集した新展示コーナー「クラゲワンダー」がオープンし、早速行ってきました。クラゲの魅力は語り尽くせないですね。

 ペンギンの生活する地域は、全く異なる二つの地域に分類されます。南極地域キングペンギン、ジェンツーペンギンなど  亜熱帯地域フンボルトペンギンなど 生き物の飼育環境をよりよくするための活動を「エンリッチメント」と言いますが、その優秀な事例としてこの「ペンギン村」は、2010年に「エンリッチメント大賞」を受賞しています。「海峡館」の主役、フンボルトペンギン特別保護地区です。こちらは屋根のない展示スペースをぐるりと周回するような見学コースとなります。整備された木道から、ペンギンたちの暮らしぶりを見ることができます。「水中トンネル」では、最大水深6m、水量700㎣の世界最大級のペンギンプールを設けています。巨大な水槽をペンギンのためだけに用意する、という「ペンギン村」のコンセプトが光る展示です。ジェンツーペンギン、キングペンギン、マカロニペンギンなど4種類のペンギンを飼育展示しています。真横で泳いだり、足元を泳いだり、様々な角度から見ることができ、トンネル水槽では、頭上を見上げると、まるでペンギンが空を飛んでいるかのような美しい姿を見ることができます。真上からも見ることができます。上から見ても実に愛嬌のある体型で可愛いですね。ここをお見逃しなく!

 「アクアシアター」では、迫力満点のイルカの大ジャンプや、アシカの倒立など、多彩なパーフォーマンスが魅力のショー(毎日4回)が繰り広げられます。トレーナーとの息もまさにピッタリですよ。水しぶきを上げながら、驚くほどの高さまで勢いよくジャンプします。このイルカアシカの共演は日本でも極めて珍しいものです。

 最後は、ノルウェーのトロムソ大学トロムソ博物館(現ノルウェー北極大学)から貸与されている大きな大きなシロナガスクジラの骨格標本(26m)に見送られてお別れです。

 出口には、「海響館」の生き物たちのグッズがそろう「ミュージアムショップ」があります。水族館の思い出は、ここでゲットです。♥♥♥


<特色ある海響館の展示>

1.関門海峡の潮流を再現した関門海峡潮流水槽
2.世界一の展示種数を誇るフグの仲間の展示
3.国内では珍しいイルカとアシカの共演ショー
4.国内最大級のペンギン展示施設「ペンギン村」
5.国内唯一の展示であるシロナガスクジラの全身骨格標本など。

カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中