松下幸之助・新名言録

 雑誌『プレジデント』(2022年9月2日号)最新号の特集は、「『松下幸之助』新・名言録」です。プレジデント読者オンラインによる好きな経営者、尊敬する経営者ランキング1位は、やはり松下幸之助さんだそうです。私は熱狂的な松下さんのファンでしてね、自宅の電化製品は全てパナソニック製品というこだわりようです。現在八幡家はトイレと洗面所をリフォームしてもらおうと計画中ですが、両方ともパナソニック製品です。松下さんの書かれた多くの本も、なめるように読んでいます。1894年11月27生まれ(享年94歳:1989年4月27日没)の実業家、発明家。パナソニック(旧松下電器)を一代で築き上げた超敏腕経営者で、「経営の神様」とも呼ばれています。大阪を走る路面電車を見て感動し、電気に携わる仕事ということで大阪電灯(現関西電力)に16歳で入社し、電球ソケットを在職中に考案します。23歳のときに大阪電灯を退職し、自宅で電球ソケットの製造販売を行いました。最初は思うように売れなかった商品も、川北電気(現パナソニック エコシステムズ)から大量受注を得ることができ、事業拡大に伴い大阪市に松下電気器具製作所(現・パナソニック)を創業しました。そこから数々の商品を発明し、一代で松下電器を大企業に育て上げたカリスマ経営者です。

 松下幸之助さんの言葉が、時代を超えて今でも人々の心を打つのはいったいなぜでしょうか?経営学者・楠木 建さん(一橋大学大学院教授)が、その「5つの魅力」を解説しています。①腹の底から出た言葉である。②平易、かつシンプルである。③理想ではなく、理念を語っている。④「言」ではなく、「動」が先である。⑤人間の矛盾が内包されている。先行きが分からない今こそ、読み継がれるべきものでしょう。「成功するまで続ける」「任せて任せず」「心配またよし」「雨が降れば傘をさす」など、松下さんの多くの言葉は、答えがない時代に道を開く羅針盤となることでしょう。

 1964年、松下電器の経営は、危機的状況に陥っていました。販売代理店には在庫が積み重なり、販売力が低下。販売の大改革を行うために、全国170社の販売代理店経営者を招いて開いたのが「熱海会談」です。例としてこれを取り上げてみましょう。会議の予定は2日間。本番は紛糾しました。2日では話がまとまらず、予定を延長して3日目に突入します。それでもなかなか収拾がつかず、このままでは物別れに終わってしまう。そんな土壇場で、松下さんは頭を下げて、「原因は私どもにある。」「創業の昔に戻って一緒に頑張りたい」そして用意していた直筆の色紙「共存共栄」を配ったのです。経営者たちは心を打たれ、「自分たちも悪かった」というムードになったといいます。松下さんは言葉を伝えるために、その場で自分の身を尽くして話すこと、スケジュールを変えてでも相手の納得するまで言葉を尽くすこと、そして最後には理屈を超えて気持ちを受け止めることにこだわりました。そしてその姿勢は、多くの人の心に染み入ったのでした。

 愛読書にあげる経営トップも多い松下さんの著書『道をひらく』。本雑誌では、その真髄を、日本の9人の経営トップが、仕事で直面した修羅場、土壇場のエピソードを交え、披露しています。

 答えのない時代だからこそ参考にしたいのが、戦後ベンチャーをはじめカリスマ経営者たちの生き様です。本田宗一郎(ホンダ)、盛田昭夫(ソニー)、小倉昌男(ヤマト運輸)、稲盛和夫さん(京セラ)らの名言88を一挙に紹介しています。この雑誌、ぜひ手にとってご覧ください。ずいぶん参考になりますよ。♥♥♥

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