「どんちっち神楽時計」

 ソフトテニスの監督をしていた頃は、生徒を大会引率してよく浜田市にはやってきました。歩いて浜田高校会場や市営コートまで行ったものです。昔に比べて、どことなく寂しくなったような浜田駅前ロータリーです。そのJR浜田駅前で観光客を迎えてくれるのが、石見神楽のからくり時計です。

 「どんちっち神楽時計」は、「(財)日本宝くじ協会」の全額助成を受けて平成15年10月、「神楽のまち」浜田の玄関口、JR浜田駅前に設置されました。「どんちっち」というのは、子供たちがお囃子(はやし)のリズムから「石見神楽」のことを「どんちっち」と呼ぶことにちなんだものです。石見神楽は石見地方の代表的な伝統芸能であり、その中でも「大蛇(おろち)」は、石見神楽の代表的演目の一つとして知られ、大蛇のダイナミックな動きや、素朴かつ勇壮な響きは大人から子どもまで、また遠く海外でも多くの人々を魅了しています。

 通常時の高さが6m51㎝もある巨大からくり時計です。また、神楽の時計の屋根に使用されている瓦は、「日本三大瓦」の一つである石見地方の名産品の石州瓦(せきしゅうがわら)です。石州瓦は高温で焼き上げることで、耐久性が高く凍害に強いため寒い地域に適している瓦として知られ、独特の赤褐色の瓦は、街中でもよく見かけます。この神楽時計は浜田市が所有しており、からくりが起動すると、2mほど高くなって8m51㎝になり、中から大蛇や須佐之男命(スサノオノミコト)、恵比寿、鬼といった人形が登場し、囃子にあわせて舞ってくれます。土台部から囃子手(はやして)が登場し、お囃子が鳴り響き、最上段から須佐之男命が登場し、太刀を振る舞い大蛇と闘う仕掛けが施されています。また、場所によって配置されている人形に違いがあり、どの人形も石見神楽の中で人気がある演目に登場する神や鬼です。鐘馗(しょうき)はスサノオと良く似ていますが、鐘馗は中国のお話を元に作られており、帽子や顔の形に違いがあります。登場する大蛇の色も見る場所によって違うので、ぜひ一度いろいろな角度から確認してみてください。ユーチューブに動画が上がっているので(下記参照)、そちらでも楽しめますが、実物は迫力があってもっと面白いですよ。

 「どんちっち神楽時計」自体は、浜田駅からいつの時間でも見ることができますが、からくりは毎日決まった時間のみ稼働します。1時間に1度毎正時に起動し、神楽殿のシャッターが開き、神楽囃子の演奏に合わせて人形が戦いを始めます。朝の8時~夜の9時までの間の1日に計14回起動します。からくりが動いている時間は、約5分間なので見逃さないように注意してください。ちなみに、浜田駅側から見ると、確認できる台座の波の模様は常時動いているからくりで、よくみると波が動き続けているのがわかります。精緻なからくり人形です。四国・松山の「坊ちゃんカラクリ時計」を思い出しますね。

 愛読している『日本経済新聞』の土曜版には、「何でもランキング」というページが掲載されていて、旅好きの私は毎週楽しみにしているんです。「歴史を刻むからくり時計」の特集が組まれた時に、この「どんちっち神楽時計」は全国第9位でした。♥♥♥

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