選ばれた色

▲考案者・マックスさん

 大好きなマックス・メイヴィン(Max Maven)さん考案のマジック「選ばれた色」が、東京・茅場町のマジックランドから発売になっています。私は若い頃からマックスさんの大ファンで、彼の作品を集めているんです。写真を見ると、いかつくて恐そうな顔をしておられますが、実に親切で(⇒★エピソードはコチラをご覧ください)、やさしいマジシャンです。アメリカのカリスマ・メンタリストで、そのおどろおどろしい雰囲気で超不思議さを演出します。その演出の方法は、テレパシーやサイコキネシス、透視など多岐にわたっています。メンタリストとしてのほか、マジシャンとしても活動しておられ、かつてはPhil Goldstein(フィル・ゴールドスタイン)という名で活動もしておられました。日本にも縁があり、かつては「マックス名人」と呼ばれ、マジックランドのイベントでよくお見かけしました。クロースアップ・マジックが得意で有名な前田知洋(まえだともひろ)さんのお師匠さんです。アメリカの奇術雑誌Geniiの2018年2月号が彼の特集を組みました。実に内容のある特集記事で読み応えがありました。

▲2018年Genii2月号

 この「選ばれた色」という作品は、一度「分かった!」と思わせて、最後に裏切るサッカー・トリックの要素も含んだ、笑いと不思議の両方が得られる傑作です。カードの束を取り出し、 いろいろな色(黒・白・赤・オレンジ・黄・緑・空・紺・紫・ピンク・茶)の11枚のカードの中から、観客に自由に1枚の色を選んでもらいます(ここではミドリとしましょう)。テーブルに置いたある封筒の中から予言の紙を取り出します。予言の紙を見ると、あなたが選んだカードは……この色」 の先にある○の中がミドリであることを示します。しかし○は切り抜かれた窓になっていて、その下にある選ばれたカードの色(ミドリ)が窓から透けて見えているだけなのです。このことに気付いた相手は「なぁんだ、下から透けて見えているだけじゃないか!?」と思うことでしょう。ところがここで、選ばれたカードをゆっくりと取り去ってやると、枠の中には、 ちゃんとミドリ色の文字で「緑」と書いてあります。このあと予言の紙を開き、「何故予言を信じないのですか、あなたが選んだ色は緑です」とはっきりと書かれた文字を示して演技を終わります。外した、と見せて、実はちゃんと予言されていたことが示されます。こういうものを業界ではサッカー・トリックと呼んでいます。使用後には、カードも予言の紙も手渡すことができますので、実用性抜群です。初心者でも確実にマスターすることができる作品となっています。ママさんの熱演をご覧ください。お元気そうで何よりです。♠♣♥♦

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